【李登輝前総統来日】日本・台湾安保経済研究会が感謝声明を発表

政府の方針を英断と高評し国会でノービザ実現の働きかけを表明

 昨日、今般の李登輝前総統の来日方針が決定したことで、民主党の国会議員で
つくる「日本・台湾安保経済研究会」(中津川博郷会長)が感謝声明を発表しま
した。
 この日本・台湾安保経済研究会は今年の5月に発足した国会議員連盟で、会長
を中津川博郷議員、幹事長を長島昭久議員、事務局長を大江康弘議員がつとめ、
去る11月24日に許世楷駐日代表を講師に開いた特別勉強会では、李登輝前総統の
訪日実現など5項目の決議をしています。
 一、台湾の憲法、国名については台湾の民意を尊重し支持する
 一、台湾のWHOへの加盟を支持する
 一、李登輝前台湾総統の訪日を実現する
 一、台湾観光客のノービザ入国を実現する
 一、在留台湾人国籍の「台湾」への表記変更を実現する
 当初、40名ほどではじまったこの議連でしたが、決議にも明らかなように、民
主化に邁進する台湾の現状や日本国内の問題点をよくよく踏まえた、現実に即し
た行動を訴えていますので、賛同する議員も少なくなく、加盟議員はもうすぐ百
名に達するそうです。
 やはり、日本政府の対台湾政策がまったく不明瞭な現在、それを切り開くため
には、日台間をどのように再構築するかという問題意識を持った国会議員の方々
の活躍が望まれます。日台問題で国民の声を反映する国会議員連盟である「日本
・台湾安保経済研究会」の今後の活躍に期するところ大なるものがあります。 
                               (編集部)


 李登輝前総統の訪日が認められました事に対し、心よりお慶び申し上げます。
 我国に対し、永年にわたり好意的かつ信頼感を持って接していただき、文字通
り台湾民主化の生みの親である李前総統の訪日許可は現在、政治の第一線を離れ
た立場としては当然な事でありましたが、中国の度重なる中傷や理不尽な圧力や
いやがらせに対し、過敏に反応する日本政府によって、実現が遅れた事は、誠に
残念でありました。
 しかし、今度の政府の英断には心から評価を与えたいと思います。
 もとより、我々の会は先日も李前総統の訪日実現の決議を行なったところであ
りますが、引き続き毎年百万人を超える韓国についで二番目の訪日客の実績を持
つ台湾の皆さんのノービザ実現のためにも、政府に働きかけをして参ります。
 我々は、李登輝前総統の訪日がつつがなく、楽しい旅でありますことを心から
お祈り申し上げ、あらためて訪日決定にあたり、政府はじめご尽力をいただいた
関係各方面のご努力に感謝を申し上げます。

 平成十六年十二月十七日

                  民主党日本・台湾安保経済研究会
                             中 津 川 博 郷



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