【台湾正名】長崎県知事が台湾は中国のものでないと認めた!

長崎県の金子原二郎知事が9月12日の定例記者会見で、台湾と中国は「一つの中国」
という認識を示して、台湾を中国の一地方と発言したことに対し、昨日の本誌で報じた
ように、本会の台湾正名推進本部は10月31日付で長崎県庁の国際広報公聴課に「HP記
事訂正のお願い」を送達した。

 一方、渡邊昇・長崎県を中国支配から救う全国協議会会長や永山英樹・台湾研究フォ
ーラム会長らは11月3日から長崎に入り、4日午後、担当の国際課長と面談して知事発言
の撤回を求めたところ、金子知事の言い間違いであることを認め「金子知事は台湾を中
国の一地方とは思っていない。誤解のないように訂正する」と約束したと、昨夕のメル
マガ「台湾の声」が報じている。

 当り前と言えば当り前の長崎県の遅すぎた表明ではあるが、県知事にさえ台湾と中国
は「一つの中国」と誤解させている政府や関係省庁の姿勢に根本的な問題がある。

 一方で、台湾人観光客に対してはノービザを認め運転免許証の相互承認をして台湾と
中国を明確に弁別しているにもかかわらず、一方で、外国人登録証明書や運転免許証で
は台湾出身者の国籍を「中国」と表記しているのが現状だ。住民票もしかりだ。

 これは、未だ台湾に対する国の基本方針が定まっていないからである。複雑な歴史的
経緯という言い方もできようが、日本が台湾政府を「中国政府」と承認し、その住民を
「中国国民」と看做していた時代に出した通達などが未だに有効と考えられ、きちんと
整理されていないのだ。

 さらに言えば、中国の反発を懼れるあまり手を付けられないのが実態と言った方がい
いだろう。外務省が「中国課」の名称を「中国・モンゴル課」に変更する際、いわゆる
「親中派」議員が中国の反発や摩擦を恐れて反対したが、変更してみもれば何の反発も
ないどころか、中国は歓迎の意さえ表明したことがあった。内政に関することにもかか
わらず、中国の影に怯え、「事勿れ」と事態を先送りしているのが現状なのである。

 それが地方自治体にも、多くの国民にも誤解を与え続けている。この状況は一刻も早
く是正されねばなるまい。ましてや事は台湾人の人権に関わる。日本が台湾人の人権が
踏みにじっているのだ。

 台湾の馬英九総統も、総統就任以前から外登証の国籍欄を「中国」から「台湾」に改
めて欲しいと表明している。

 日本が、そして日本人が日本の問題として、外登証、運転免許証、住民票、戸籍など
の「台湾正名」をしなければならないのである。もちろん台湾自身も、独立国家だと主
張しているのであるから、日本政府に堂々と要求してしかるべきなのである。

                   (メルマガ「日台共栄」編集長 柚原 正敬)


 本日午後、長崎県の金子知事発言の撤回を求め、渡邊昇氏(長崎県を中国支配から救
う全国協議会会長、維新政党新風組織委員)と永山英樹氏(台湾研究フォーラム会長)
らが長崎県庁にて国際課長と直談判した。

 この席で、国際課長は「金子知事は台湾を中国の一地方とは思っていない。HPは言
い間違い。誤解のないように訂正する」と約束した。

 また、8月下旬に起こった台湾の駐福岡弁事処長(総領事に相当)の表敬訪問(名刺
交換)を拒否した非礼事件についても、「台湾人の心の痛みを感じろ」と迫ると、国際
課長は深々と頭を下げて同意した。

 HPが訂正されるまで油断は禁物だが、長崎県知事が台湾は中国のものでないと認め
たことを報告するとともに、抗議にご協力いただきました皆様に心から感謝いたします。

 平成20年11月4日

                                台湾の声編集部



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