台湾の若者、続々立候補 学生運動が刺激「政治変える」 鵜飼 啓(朝日新聞台北支局長)

台湾の若者、続々立候補 学生運動が刺激「政治変える」 鵜飼 啓(朝日新聞台北支局長)
11月29日に投開票が行われる台湾の統一地方選挙では、6つの直轄市の市長をはじめ、県市長
(16人)、直轄市議会議員(375人)、山地原住民区長(6人)など9つのレベルの公職者11,130人
を選出するため「九合一選挙」と呼ばれている。

 この選挙で異変が起きている。与党である中国国民党の候補が牙城の台北市や台中市で劣勢に立
たされていることもさることながら、町内会長にあたる村・里長選挙に若者たちが数多く立候補し
ていることだ。

 朝日新聞の鵜飼啓(うかい・さとし)台北支局長はこの変化に目をつけ、「立法院(国会)占拠
の学生運動に刺激され、政治を変えようと動き出した」とレポートしている。

 村・里長は7,851人が選出される。本誌ではすでに鈴木上方人氏(中国問題研究家)による「台
湾統一地方選挙─政治を変えようとする若者たち」を掲載、「ヒマワリ運動の洗礼を受けた若者た
ちが里長に立候補しようとしている。この挙動だけでも彼らの思慮の深さを反映しているのだろ
う。……ヒマワリ運動参加者の200名弱が立候補している。……例え彼らが全員当選したとしても
せいぜい2%程度の割合でしかない。しかし彼らの中から一人でも当選できれば、現存政治への風
穴となるだろう」(10月15日号)との優れた指摘を紹介している。

 台湾は日本の生命線。台湾なくして日本の存立は危うい。李登輝元総統はこの関係を「運命共同
体」と剔抉している。統一地方選挙から目が離せない所以だ。


台湾の若者、続々立候補 学生運動が刺激「政治変える」 鵜飼啓(台北支局長)
【朝日新聞:2014年11月24日】

http://digital.asahi.com/articles/ASGCR5R23GCRUHBI00L.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASGCR5R23GCRUHBI00L
写真:町内会長に当たる里長選に立候補し、ギターを弾いて選挙運動をする簡銘宏さん=台北、鵜
   飼啓撮影

 29日に投開票が迫った台湾統一地方選で、静かな変化が起きている。町内会長に当たり、地域の
「顔役」がつくことが多い村・里長選に、若い世代の立候補が目立つのだ。立法院(国会)占拠の
学生運動に刺激され、政治を変えようと動き出した。

 投票日が近づいた週末、台北市にある台湾師範大学の裏手で、一風変わった選挙運動が行われて
いた。

 インディーズバンドのギタリストで、里長候補の簡銘宏さん(27)が企画したミニコンサート
だ。音楽仲間が演奏や歌を披露。簡さんもギターを弾き、「住民の交流活動を増やしたい」と公約
を訴えた。

 子どもの頃からずっと同じ「里」と呼ばれる町内に住む。地域のあり方を考えるようになったの
は、繁華街の騒音やマナーに不満を持つ住民らが「静かな環境を取り戻そう」と運動を始め、出入
りしていた地元のライブハウスが閉鎖されたことがきっかけだ。

 さらに意識が変わったのは、学生たちが立法院に突入して約3週間立てこもった「ひまわり学生
運動」の衝撃だった。連日現場に駆け付け、デモ隊が行政院(内閣)に突入したときには、その中
にいた。これまで親の影響で現政権与党の国民党に票を投じてきたが、「二十数年来の自分の価値
観に問題があった」と気づかされた。

 自分たちで動かなければ何も変わらない、と立候補を決めた。里長は住民の身近な存在だけに、
人間関係が当落を左右しがちだ。住民同士のトラブルの仲介なども里長の大事な仕事で、「若いの
に務まるのか」と言われることもしょっちゅうだ。それでも「変化を起こすには身近なところか
ら」と里長にこだわった。

 里長は町内の小規模な公共事業の割り振りに影響力を持つ。知人らに利益誘導をはかる人も多
い。国民党は予算配分の強弱などを通じて里長を取り込み、選挙での動員に活用してきた。里は台
湾の政治文化の根っこでもある。

 「当選したら、住民を巻き込んで地域のことを自分たちで考える機会を作っていきたい。それが
できれば、政治文化も変わる」

 非政府組織(NGO)もこうした若い候補者の支援に乗り出した。地域作りを支援し、「みんな
で里長を目指そう」運動の旗を振る「台湾種子文化協会」もその一つだ。

 協会の張零袗事務局長によると、台湾全域で約8千人いる村・里長のうち、9割は利益誘導型の古
いタイプ。積極的に地域作りに取り組む人は一握りだ。村・里長が変われば地域が大きく変わる可
能性があるという。里長の権限などをテーマに座談会を各地で9回開き、700人が参加。7割以上が
20〜30代で、約50人が実際に立候補したという。

 学生運動の勢いを取り込みたい野党の民進党も、村・里長などを目指す40歳以下の人を支援する
「民主小草」プログラムを立ち上げた。種子文化協会と重複もあるが、50人弱が立候補。無所属の
簡さんもその一人だ。同党にとっては国民党の選挙基盤を切り崩す一石二鳥の取り組みでもある。

 台湾大学の林万億教授は、若者の政治参加意欲が高まった背景には教育の変化がある、と分析す
る。台湾では1990年代以降に民主化が進み、自由や民主主義が教育で多く取り上げられるように
なった。今回活発に動いているのはそうした教育を受けた世代だ。

 林氏は「以前は、上の世代に抜擢(ばってき)された若者に活躍の場が与えられた。今は若者自
身が動き始めている。台湾の政治は今後、よりはっきりと変わっていくだろう」と指摘する。

                                    (台北=鵜飼啓)

                    ◇

〈村・里長〉台湾では数百から数千戸ごとに市部で「里」、地方で「村」という区域に分けられ、
トップは選挙で選ばれる。無給だが、毎月約17万円の事務補助費などが経費として支給される。

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