台湾のコロナ事情と入国緩和した日本に高まる期待  黄 文雄(文明史家)

台湾のコロナ事情と入国緩和した日本に高まる期待  黄 文雄(文明史家)

【黄文雄の「日本人に教えたい本当の歴史、中国・韓国の真実」:2022年6月1日号】https://www.mag2.com/m/0001617134*読みやすさを考慮し、小見出しは本誌編集部が付けたことをお断りします

◆台湾は感染者増加も日常生活は粛々と

 台湾のコロナ感染者は増加しています。記事を一部引用します。

<中央感染症指揮センターは31日、新型コロナウイルスの国内感染者を新たに8万656人確認したと発表した。前日の6万42人より34%増加した。新たな死者は90人で、累計死者数は2255人に達した。 新規国内感染者の居住地別内訳は多い順に、新北市1万4372人、台中市1万586人、高雄市1万380人、桃園市7826人、台北市6707人、台南市6485人など。>

 とはいえ、日常生活は粛々と送られており、「飲食時や屋内外での運動、写真撮影など一部の例外の状況下では、マスクを外すことが認められる。カラオケなどで歌を歌う場合はマスクの着用が必要。台湾高速鉄道(高鉄)や台湾鉄路管理局(台鉄)、都市間バス、船舶(固定の飲食エリアを除く)、空の便の国内線では、乗り物内での飲食が認められる。」

 一方で、コロナ対策を講じていない飲食店などの業者は、法で罰せられ、それでも改善されない場合は店内飲食の提供が禁止されるなどの厳しい措置が取られています。

 そして、冒頭のニュースのように6月末まではマスク着用が義務付けされます。

 陳水扁元総統も陽性が判明しましたが、咳と喉の痛みがあるくらいで、服薬をしているとのことです。

◆ようやく日本に行けるという期待が高まる台湾

 台湾は今週末、端午の節句の3連休があります。市場はちまきを買い求める客で賑わい、それぞれがステイホームでの端午の節句を楽しむようです。

 コロナに対しては、ワクチン接種と一人一人が適切な感染対策を取ることが最も有効的な対処法であり、日本人も台湾人もそれができる民族です。そのため、今は感染者が増加していても、焦る必要も恐れる必要もありません。

 なお、台湾はまだ観光での入国は制限されて難しいですが、6月1日から日本が入国者を2万人に倍増させたことについて、台湾では大きく報じられています。今回の日本の水際対策の緩和策では、台湾を含めて98カ国は入国検査や待機も必要のない国とされているため、ようやく日本に行けるという期待が高まっています。

 それは台湾だけではなく、韓国でも訪日ラッシュが始まると見られています。日本の入国緩和により、日本ツアーは2時間で完売したそうです。

 スイスの民間研究機関である世界経済フォーラムが発表したところでは、2021年の観光魅力度ランキングで、日本は117ヵ国中1位になったそうです。そうしたことも、台湾人や韓国人の訪日熱を高めていると思います。

 とくに台湾人の衛生観念は、日本統治時代に日本からしっかりと教え込まれた筋金入りです。衛生観念が確立されたことで、台湾はアジアの中で比較的早く近代化の道を歩むことができました。

 憧れの日本に再び行けることを楽しみにしている台湾人にとっては、日本の入国緩和は朗報であり、また、お互いの交流が復活すれば、さらに日台の絆が強まることは間違いありません。

 現在の台湾は、バイデン米大統領に、有事の際は武力をもって加勢すると言わせるほどの存在感を示しています。

 それは、台湾の地理的条件だけが重視されているわけではありません。台湾は、今、世界中で不足している半導体の主な供給国のひとつだからでもあります。

 中国が「ゼロコロナ政策」で入国を厳しく制限しているなか、ウィズコロナの国々の交流がいちはやく始まれば、経済的にも人的にも繋がりは強くなり、台湾の存在感も一層高まることになると思います。

※この記事はメルマガ「日台共栄」のバックナンバーです。

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