この報道によれば、今年、呉市は市の名前にちなんだ公式キャラクター「呉氏(くれし)」を作ったこともあり、呉さんにターゲットを絞った企画を始めたそうです。
11月6日には、台湾在住の「呉」姓の方を対象に「呉地域国際観光大使」を募集しはじめていて、呉市のホームページに募集案内を掲載していますが、なんと繁体字で表記! これも台湾の人々にとっては嬉しい呼びかけです。
募集期間は2018年3月31日まで。台湾の「呉」さん、ぜひご応募ください。
◆誠?「?地域國際觀光大使」(呉地域国際観光大使を募集します!) https://www.city.kure.lg.jp/soshiki/67/ambassador.html
—————————————————————————————–台湾の呉さんを呉市に呼ぼう ツアー企画、反応上々【毎日新聞:2017年11月17日】
https://mainichi.jp/articles/20171117/k00/00e/040/161000c写真:広島県呉市のホームページで公開されているPR動画。台湾人の呉さん(左)が呉市を旅す る内容だ
広島県呉市はインバウンド(訪日外国人)向けの観光施策の一環として、台湾に多い名字で、市と同名の「呉(ウー)さん」が市を訪れた際に特典が受けられるサービスを始めた。今年度中にも呉さんを招くツアーも実施予定で、台湾在住の呉さんからは「自分と同じ名前の都市に行ってみたい」との声が寄せられるなど、関心が高まっているという。
<動画もあるよ>これが呉氏 https://mainichi.jp/articles/20170203/k00/00m/040/036000c
<呉といえば>「この世界の片隅に」片渕監督 舞台の呉で語る https://mainichi.jp/articles/20170417/k00/00e/040/190000c
呉市観光振興課によると、2015年に市内を訪れた外国人観光客は、宿泊者からの推計で約5万1600人とされ、うち台湾からの客は米国、韓国に次ぐ約4800人。台湾から広島県内には同年に約17万人が訪れており、市への訪問客数を増やすのが課題だった。担当者が対策を練る中で、台湾の人口の約2350万人のうち、「呉」姓が約94万9000人と7番目に多いことに気付いた。市の名前にちなんだ公式キャラクター「呉氏(くれし)」を今年作ったこともあり、呉さんにターゲットを絞った企画を始めたという。
先月末からホームぺージ上で、台湾在住の呉さんを対象に、SNS上で呉の魅力を発信してもらう「呉地域国際観光大使」を募集。大和ミュージアム(市海事歴史博物館)では来年3月末まで、受付でパスポートを提示して呉姓を証明すれば、通常500円の入館料を無料(常設展のみ)にしている。
さらに「あなたは呉を知っていましたか」などと尋ねるアンケートに答えた呉さんの中から抽選で呉市内を巡る3泊4日のツアーをプレゼントする企画も進む(当選人数は未定)。ツアーの告知後、市には台湾の地元テレビ局や新聞社から取材があり、「呉」を名乗る人からの問い合わせも来ているという。
新聞で企画を知ったという台北市在住の呉雨澤(ウー・ユーツァー)さん(41)は、毎日新聞の取材に「これまで呉市の存在は知らなかったが、自分と同じ名前で感動し、身近に感じた」。台中市在住の呉孟達(ウー・モォンター)さん(46)も「とても魅力的な場所だと思う。呉市に行くことができれば食べ物や軍港の景色を楽しみたい」と期待を膨らませる。
市は今月末にアンケートの結果をまとめる予定で、担当者は「反応が上々で驚いた。ツアーの詳細は明かせないが、台湾で話題になるような内容にしたい」と意気込む。【山田尚弘】