報道によりますと、李登輝前総統への査証(ビザ)発給について、「政府は正
式に申請があっても年内は発給しない方針を固めた。台湾当局関係者によると、
李氏側にも非公式に伝えられた」(朝日)といいます。これは、日本政府が日中
関係を考慮して「李氏側に見送りを強く働き掛けた」(共同)結果だと報道され
ています。
ビザ発給に関する各紙報道を下記に掲載しましたが、「またか」という思いで
す。確かに中国政府への配慮は必要かもしれませんが、日本政府は連戦氏にも宋
楚瑜氏にもビザを発給しているのです。それは、中国政府がクレームをつけなか
ったから発給したというのであれば、なんとも情けないことです。中国の顔色を
見てビザを出したり出さなかったり、日本は独立国として、毅然たる判断はでき
ないのでしょうか。
心臓に持病を抱えられる李登輝前総統は、来年の1月15日で満82歳となります。
例え日本政府がビザを出すような状況になっても、体調によっては来日できない
かもしれないのです。
また、先の報道によりますと、立法委員選挙投票日の12月11日以降、あるいは
来年になったら、観光を目的とするならビザを発給すると伝えられています。し
かし、それが事実であっても、9月末の内閣改造後、それが守られる保障はどこに
もありません。
私どもはこれまで通り、李登輝前総統からビザの申請があった場合、速やかに
発給するよう政府ならびに外務省に働きかけてまいります。
いつでも自由に来日できるように、5年間の数次査証(マルチ・ビザ)の発給や、
韓国と同様に、台湾からのノービザ来日も視野に、速やかなビザ発給を求めてい
こうと考えています。
そして、来日の暁には、念願の「奥の細道」を存分に歩いていただき、すでに145
団体ともなったこの歓迎実行委員会でもお招きしようと思っております。
10月末に李登輝前総統にお会いしますので、これらのことをお伝えするつもり
です。
なお、李登輝先生来日歓迎実行委員会の趣意書につきましては、日本李登輝友
の会のホームページをご参照ください。加盟申込書もダウンロードできます。
ホームページ http://www.ritouki.jp/
*ご加盟のお申し込みをいただきながら、記載洩れがありました。お詫びして訂
正いたします。もし、お申し込みいただきながら、加盟団体一覧に記載がない
場合は、お手数ですがご一報いただければ幸いです。 (編集部)
加盟団体【9月17日現在】145団体
1、台湾研究フォーラム(永山英樹) 2、アパホテル(元谷芙美子) 3、APA
グループ(元谷外志雄) 4、在日台湾同郷会(陳明裕) 5、昭和史研究所(中村
粲) 6、日台交流教育会(小堀桂一郎) 7、高座日台交流の会(野口毅) 8、川
村研究所(川村純彦) 9、新潟李登輝友の会(伊藤栄三郎) 10、南大阪日台交
流協会(野口一) 11、日本媽祖会(入江修正) 12、怡友会(王紹英) 13、日
台交流同友会(渡辺隆) 14、学校法人清風明育社(平岡龍人) 15、南西諸島
海洋フォーラム(久保利男) 16、プライムシステム(宮田光博) 17、國民新
聞(山田恵久) 18、日台鉄路愛好会(佐藤雅彦) 19、教科書を正す親子の会
(田中正明) 20、NHK「のど自慢」大会の台湾での開催を願う日台の会(呉
正男) 21、栃木県日台親善協会(宇井肇) 22、英霊奉賛日台交流会(石戸谷
慎吉) 23、日本台湾医師連合(岡山文章) 24、(財)ユースワーカー能力開発
協会(山口政治) 25、日本政策研究センター(伊藤哲夫) 26、教科書改善協
議会(石井公一郎) 27、台湾新聞社(彭筱?) 28、大陸問題研究協会(高野
邦彦) 29、世界台湾同郷会(盧栄杰) 30、アセアンセンター(中島慎三郎)
31、アインシュタインオフィス(中村一也) 32、秋茜(敷島萠絵) 33、尾
中塗装店(尾中信仁) 34、留日台湾同郷会(邱文彬) 35、台湾正名運動百合
の会(黄耀輝) 36、梅桜友の会(楢崎政志) 37、高池法律事務所(高池勝彦)
38、台湾研究会(永嶋直之) 39、小田原の教育を考える会(加藤哲男) 40、
東アジア近代史研究会(立石薫) 41、日台関係を促進する地方議員の会(名取
憲彦)42、合気道鳴鶴会(前川信雄) 43、新しい歴史教科書をつくる会長野県
支部(宮崎一治) 44、メールマガジン「台湾の声」(林建良) 45、福岡県台
湾の会(森晴治) 46、桜社(清河雅孝) 47、瑞穂青年社(森博雄) 48、自
由都市会議福岡(清田進) 49、メールマガジン「日本の声」(林建良) 50、
曙会(門脇朝秀) 51、並木書房(奈須田敬) 52、月刊日本(南丘喜八郎)
53、日本会議大分(牧野恭三) 54、伊達物産?(清水昌夫) 55、新渡戸稲
造会(小笠原一行) 56、岩手台湾懇話会(大堀勉) 57、在日台湾婦女会(郭
孫雪娥) 58、ユニバース国際援助基金(清水克之) 59、台湾に日本の心を訪
ねる旅同窓会(竹下仁平) 60、フォルモサネット(浅田紘見) 61、石川県日
華親善協会(長井賢誓) 62、日台国民文化交流会(宮口振英) 63、台湾同心
会(高本謹有) 64、中国民主運動海外聯席会議(相林) 65、全日本台湾客家
婦女会(黄壽美) 66、?タカオカメガ(十二慎一郎) 67、日本世論の会(三
輪和雄) 68、新しい歴史教科書をつくる会福島県支部(深谷洋和) 69、メー
ルマガジン「国際派日本人養成講座」(布施雅義) 70、西日本台湾学友会(本
郷啓成) 71、?大門食品(南郷成民) 72、日本陳水扁後援会(幸田国男)
73、日本会議熊本(山内新) 74、金沢森本ライオンズクラブ(橋爪昭雄)
75、日本青年協議会(松岡篤志) 76、日僑通訊出版社日本連絡事務所(八板
美紀) 77、大阪台湾同郷会(中山勝富) 78、李登輝の日本訪問に関する賛同
署名運動会(大田一博) 79、明成社(彌吉博幸) 80、在日台湾婦女会九州支
部(海めぐみ) 81、日本台湾学集会(華山拓明) 82、岡堤土地改良区(大橋
幸雄) 83、富山本李登輝友の会(栂野守雄) 84、東京台湾の会(武田實)
85、アジア安保フォーラム(宗像隆幸) 86、東京外国語大学台湾人留学生
会(呉得智) 87、?ウィンズインターナチョナル(水島総) 88、鹿児島県台
湾蓬莱会(琉宏志) 89、(社)国民文化研究会(上村和男) 90、熊本李登輝友
の会(紀伊進) 91、(宗)キリスト聖書塾(手島千代) 92、西日本台湾医人同
郷会(楊大鵬) 93、?ヒューマックス(林瑞祥) 94、オアシス商事?(趙中
正) 95、フレンドリー虹(田川博章) 96、戸田中央総合病院(中村隆俊)
97、埼玉李登輝友の会(中田一郎) 98、山梨李登輝友の会(梶原等) 99、
二十一世紀日本アジア協会(勝田吉太郎) 100、日本真悟の会(林慎平) 101、
アジア経済人懇話会(前野徹) 102、雉子会(工藤昭彦) 103、福岡日華親善
協会(天岡惇) 104、鈴木技術情報翻訳研究所(鈴木武テリー) 105、?かわ
むら動物(川村仁誠) 106、?ニシハラジグ(西原明) 107、台湾留日京都滋
賀地区同学会(張博文) 108、よっしゃ にっぽん!(瀧口学) 109、歴史基本
講座研究会(西村修平) 110、桜医会(神津康雄) 111、日台稲門会(白鳥和
夫) 112、日本台湾教会連合会(李孟哲) 113、?ケイ・ユニバーサルプランニ
ング(河添恵子) 114、東京台湾会(李孟哲) 115、福岡クロス工業?(天岡
健) 116、東京教育研究会(藤田豊) 117、四宮政治文化研究所(四宮正貴)
118、官公庁資料編纂会(荒井教雄) 119、日本遠絡療法学会(柯尚志) 120、
台湾独立建国聯盟日本本部(黄文雄) 121、MASUKI情報デスク(増木重夫)
122、皇国再興会議(藤田裕行) 123、錦正社(中藤正文) 124、日本世論の
会神奈川県支部(新井三男) 125、(社)日本出版協会(石原萠記) 126、マス
コミ総合研究所(阿部穆) 127、(社)亜東親善協会(玉澤徳一郎) 128、維新
政党・新風(魚谷哲央) 129、美麗之心(芝山志) 130、(財)モラロジー研究
所(廣池幹堂) 131、呉竹会・アジアフォーラム(頭山興助) 132、政経調査
会(槇泰智) 133、台南会(三宅教雄) 134、日本台湾語言文化協会(許極燉)
135、群馬新樹会(西牧秀乗) 136、東洋義塾(服部朋秋) 137、不二歌道会埼
玉県支部(染谷高実) 138、東京都教師会(佐藤健二) 139、日本台医人協会
(元山逸功) 140、日華親善友好慰霊訪問団(小菅亥三郎) 141、日華親善友
好慰霊訪問団東京支部(藤田達男) 142、高士啓発塾(畠伸一) 143、郷守人
編集部(畠奈津子) 144、神社本庁(稲貴夫) 145、念法眞教(桶屋良祐)
■ご意見ご要望などがございましたらお願いします。
李登輝先生来日歓迎実行委員会 事務所
〒102-0075 東京都千代田区三番町7-5-104号 日本李登輝友の会内
TEL 03-5211-8838 FAX 03-5211-8810
ritouki-japan@jeans.ocn.ne.jp
ホームページ http://www.ritouki.jp/
李登輝前総統へのビザ、年内発給せず 政府方針
朝日新聞 9月17日
今月下旬に日本を訪問する意向を示していた台湾の李登輝(リー・トンホイ)
前総統への査証(ビザ)発給について、政府は正式に申請があっても年内は発給
しない方針を固めた。台湾当局関係者によると、李氏側にも非公式に伝えられた
という。
李氏は8月、観光目的で来日する意向を自民党首脳に伝え、外務省で可否を検
討していた。しかし、同省は11月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)や
東南アジア諸国連合(ASEAN)の首脳会議の際に日中首脳会談を行うことを
重視しており、中国政府を刺激することは避けたいとの考えがあった。また12
月中旬には台湾の立法委員選挙があり、この前に李氏の来日を認めると、中国の
圧力をはねのけて訪日を果たしたという形で選挙運動に利用されかねないとの懸
念もあった。
李前総統が年内訪日を断念 日本政府が見送り要請
(共同通信) – 9月16日2時17分更新
9月下旬に日本を訪問する意向を示していた台湾の李登輝前総統が15日まで
に、年内の訪日を断念することを日本側に伝えた。小泉純一郎首相の靖国神社参
拝問題などで日中関係がぎくしゃくしている中で、「新たな火種」を抱えたくな
い日本政府が李氏側に見送りを強く働き掛けた。
李氏は8月下旬、観光目的で訪日する意向を自民党幹部らに伝達。これを受け、
自民党首脳は「公職を離れて相当たっているので当然、私人だ。観光目的ならい
いのではないか」と、政府は入国査証(ビザ)を発給すべきだと主張していた。
しかし、首相官邸や外務省は中国の猛反発は必至と判断。北朝鮮の核問題をめ
ぐる6カ国協議の議長を務めてきた王毅・中国前外務次官が駐日大使に着任した
ばかりで、6カ国協議に影響を与えかねない−などの理由を挙げ、関係者を通じ
て李氏側に再考を促していた。
台湾の李前総統、9月下旬の来日断念
(2004/9/17/03:05 読売新聞)
台湾の李登輝・前総統が希望していた9月下旬の来日を断念したことが分かっ
た。日台関係筋が16日明らかにした。
中台関係の緊張が続き、今年12月には台湾立法院(国会に相当)選挙がある
ことから、日本政府は「李氏の来日は政治活動が目的と見られ、査証発給は困難
だ」との考えを、李氏側に伝えていた。
台湾・許世楷代表 李登輝前総統の訪日受け入れ「日本は自主判断を」
(産経新聞) – 9月15日2時45分更新
今月下旬も視野に観光目的での訪日を希望している台湾の前総統、李登輝氏へ
の査証(ビザ)発給問題について、駐日大使にあたる許世楷・台北駐日経済文化
代表処代表は産経新聞に対し、「日本側はすでに原則として(訪日を受け入れる)
判断はある程度できている」との認識を示した。
この問題で、日本政府は中国への配慮から慎重な構えを崩していない。総統改
選(三月)と立法委員選挙(総選挙、十二月)が続くことで台湾問題が注目を集め
る年内は見送り、年明け以降に再検討されるとの見方が強まっている。
これに関して許氏は、「公職を離れた一市民の受け入れをためらう理由は見当
たらない」として、日本が自主判断するよう期待を表明。政治活動の規制など、
李氏の外遊に当たって問題となる入国条件についても「言論活動の制限は民主主
義にも、日本の民意にも反する」として、自由な立場で李氏の入国を認めるよう
求めた。
また、台湾の名称を「中華民国」から「台湾」に変更を図る「正名運動」が広
がる中で、許氏は台湾の駐日機関である「台北駐日経済文化代表処」の名称につ
いても「中国が主張する『一つの中国』に対応して現実をねじ曲げたもの」と指
摘し、「台湾代表処」に改名したいとの考えを示した。
ただ、こうした名称問題では、中台間の政治対立と密接に絡むことから、許氏
は「改名は陳総統の任期中に実現したい」としながらも、「台湾代表処」という
名称を「略称」として定着させる腹案も視野に置く考えだ。
改名の是非に関する台湾での意思統一に関して、許氏は立法院(国会に相当)
で与党・民進党が過半数に届かない現状では「皮肉にも(台湾の)内部統一が図
れない」とも指摘。改名も年末の立法委員選挙で民進党が安定多数を得た上で、
台湾の新憲法制定を経て関係国に理解を求める必要があるとの考えを示した。
(長谷川周人)
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発 行:日本李登輝友の会・メールマガジン「日台共栄」編集部
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