去る11月1日、台湾第二の都市、高雄市と東京・八王子市が正式に友好交流に関する協議
書に調印し、正式に姉妹都市提携を締結した。
これまで市同士の姉妹都市は、岡山市と新竹市だけだったが(仙台市と台南市は「交流
促進都市」)、これで人口比からすると最大の姉妹都市提携となり、また、日台の姉妹都
市提携は12自治体となった(仙台市・台南市の「交流促進都市」を含む)。まことに喜ば
しい限りだ。心から祝福し、両市の親善友好が長く続くことを祈念したい。
すでに機関誌『日台共栄』9月号(第14号)に「日台姉妹都市の提携を推進しよう!」と
題して詳細を掲載しているが、さらに詳しくは本会ホームページ「活動」欄の「姉妹都市
交流」に、各自治体がどのようにして姉妹都市を提携するに至ったかなどを掲載していま
すのでご参照ください。
■日本李登輝友の会 ホームページ:http://www.ritouki.jp/
台湾週報が11月7日付で、八王子市と高雄市と締結の詳細を掲載しているので紹介したい。
(メルマガ「日台共栄」編集長 柚原正敬)
高雄市が八王子市と姉妹都市を提携 文化、経済面で相互協力
【11月7日 台湾週報 第45週号】
葉菊蘭・高雄市長代理は11月1日、高雄市役所で、東京・八王子市の黒須隆一市長と双方
の友好交流に関する協議書に調印し、正式に姉妹都市提携を締結した。両市は今後、市政
や文化、経済交流において積極的に協力し、友好を深める予定だ。
この日の締結式には、八王子市から黒須市長をはじめ、秋山進・同市議会副議長、8人
の市議会議員のほか、自民党青年局局長の萩生田光一・衆議院議員らが出席し、高雄市の
関係者を含む100人余りが見守るなかで行なわれた。八王子市は、高雄市が1962年に海外の
都市と姉妹提携を締結して以来、23番目の姉妹都市となる。両市の提携は、高雄市が日本
統治時代「打狗」(takao)と呼ばれ、その発音が八王子市にある著名な「高尾山」と非常
に似ていることがきっかけとなった。
葉市長代理は締結式で、八王子市が豊かな自然と24の大学キャンパスを有しており、こ
うした教育風土に加え文化芸術も盛んなハイソサイアティーの都市であることを挙げ、黒
須市長の指導のもと、高雄市と八王子市が教育、文化、政治、経済の各方面で交流を深め
、ともに注目される国際都市となることに期待を示した。
黒須市長は、葉市長代理と知り合って以来この1年余、数回にわたる相互交流を通じて
友情を深めてきたこと、高雄市はすばらしい自然景観と伝統文化、世界屈指の国際港を有
していることを挙げ、「こうした魅力ある高雄市と姉妹提携を締結できたことは光栄だ。
今年10月は八王子市市制90周年目にあたり、この時期に高雄市と国際交流を深めることが
でき、非常に意義深い」と挨拶。さらに、八王子市は一年を通じて豊かな自然風景が広が
り、数多くのイベントを開催しており、「高雄市民の来訪をいつでも歓迎する」と述べた。
(以下、省略)