内の会議室で開かれ、名古屋市議会のふじた和秀議員を会長に選出して正式発足し、最初の活動と
して取り組んだのが9月4日に和歌山市内で開いた「日台交流サミットin和歌山」です。
昨年8月に金沢市内で開いた「日台交流サミットin金沢」に引き続き、ホテルグランビア和歌山
で開かれた第2回目となる「日台交流サミットin和歌山」には400人が集い、謝長廷・台北駐日経済
文化代表処代表や台湾からの地方議員47人も参加。
サミットでは、実行委員長で「日台友好和歌山市議会議員連盟」会長の遠藤富士雄・和歌山市議
会議員が発表した「和歌山宣言」を採択、国連専門機関の一つである国際民間航空機関(ICAO:
International Civil Aviation Organization イカオ)等の国際組織への台湾の参加支持を表明
したそうです。
ちなみに、国際民間航空機関の総会は3年に1度開かれ、2013年9月にカナダのモントリオールで
開かれた総会に、台湾は国際民間航空機関理事会議長の特別ゲストとして参加しています。当時の
報道によれば「1971年に国連を脱退して以降、台湾が国連機関の公式会議に参加するのは2009年の
世界保健機関(WHO)に続き2例目」(日本経済新聞:2013年9月25日)だったそうです。
来る9月27日から10月7日に第39回総会が開かれ、台湾の交通部民用航空局(民航局)はICAO
総会の理事会議長宛に総会参加を望む書簡を提出しているそうです。
交通部民用航空局によれば「2015年は延べ153万機の航空管制業務を行い、輸送旅客数は5,800万
人に達した」という台湾の航空事情からすれば、ICAO設立目的は「国際民間航空が安全にかつ整然
と発達するように、また、国際航空運送業務が機会均等主義に基づいて健全かつ経済的に運営され
るように各国の協力を図ること」(外務省)だそうですので、議長招待の特別ゲストなどではな
く、正式加盟してもらいたいものです。
下記に、「日台交流サミットin和歌山」を伝える台湾外交部発行「Taiwan Today」の記事をご紹
介します。
日台交流サミットin和歌山市、台湾のICAO参加を支持
【Taiwan Today:2016年9月5日】
台湾との交流に取り組む日本全国の地方議員でつくる「全国日台友好議員協議会」が主催する
「日台交流サミットin和歌山市」が4日、日本の和歌山県和歌山市で開催された。サミットには、
台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表(日本における中華民国大使に相当)が代表処の職員と共に
出席した。日本側の代表は、国際民間航空機関(ICAO)等の国際組織への台湾の有意義な参加を支
持する立場を表明した。
このサミットには、謝長廷代表のほか、台湾北部の台北市、新竹県、桃園市、台湾南部の台南市
などから地方議員の代表47人が参加した。日本側は「全国日台友好議員協議会」から地方議員の代
表約130人が参加。合計約400人が集まり、会場を熱気で包んだ。
サミットでは「日台友好和歌山市議会議員連盟」の遠藤富士雄会長が「和歌山宣言」を発表。日
本と台湾の交流には密接な連帯感があり、この連帯感を強化するため、「全国日台友好議員協議
会」は日本の地方自治体と台湾の各都市との協力をさらに進めることを約束した。また、台湾と日
本の人的往来が年間延べ600万人に達しようとしていることを鑑み、航空安全への万全を期すため
に、国際民間航空機関(ICAO)等の国際組織への台湾の有意義な参加を支持することを表明した。