目に入ってきたのは、整備された芝生の公園に配置された多くの銅像(中にはFRPもあったような)群。
実は、ここには、破壊を免れるために集められた蒋介石の銅像が展示してある。公園内にある銅像は、一体
一体が各地に設置され、称賛の対象なのだ。 それらが一同に集められ一体の蒋介石を何体かの蒋介石が、
取り囲んでいるように配置されたものが、所々にある。 つまり、どれだけあっても人数にしたら一人であり、蒋
介石を蒋介石が称えている図式であり、他には一人もいない。 評価はともかく、歴史的人物に対し、私ごとき
がいうのも憚られるが、「蒋介石を称えるのはただ蒋介石のみ」である。それなりに予算を掛けているようだが
果たしてこの展示が「称賛」になるのであろうか。 何も知らなければ「モダンアート」ともいえるが、ただ、孤独
な印象のみが残った。 |