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研修ツアーO 4日目最終日 「台北〜帰国」
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表紙
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最終日の午前は自由時間だ。 ただ、私を含め3名は初日にお会いした
蕭錦文さんの熱心さに総統府を訪れることにした。もっとも前回が民進党
政権時での見学だったことから、国民党になってどのように変わったのか
見たい気持ちもあった。
団体見学ではなかった分、手続きは簡単であった。後に若い女性2名が
見学に来ており聞けば名古屋から来たとのこと。折角なので蕭さんの説明
を一緒に聞こうと誘い府内を見学。「蕭さんの話は長いから昼食が間に合
わなくなる」という助言もあったが、国民党になった分、蕭さんが話をする
箇所も随分と減ってしまった。蕭さんは、日米開戦が、米国の策略のなか
にあったことを示す、台北上空を捉えた米軍機による偵察写真が展示され
なくなったことを残念がる。
歴代台湾総督の写真が、前は入ってすぐのところにあったが、今は、
別の場所に変わっていた。その場所で、蕭さんは、女性たちに第3代
台湾総督の前で乃木希典の名を出して「お嬢さんたち知っていますか
?」と尋ね答えられなかったことから、「これだけは知っていないと駄
目ですよ」と笑顔で一言。
女性たちも我々からの補足で乃木希典に感動を覚えた様子。概ね
1時間の見学だったが、「もっと歴史を学ばなければいけないと思いま
した」と語る女性たちに蕭さんも嬉しそう。
7月5日愛知李登輝総会にて蕭さんが来られることを伝え別れた。
蕭さんの満面の笑みが印象的であった。
最終日の公式訪問先は「外交部・亜東関係協会」外務省日
本窓口といった感じである。玄関ホールには「孫文」の胸像。
台湾人にとっての孫文は、これはこれで微妙なところがある。
撮影許可をいただいたら照明を明るくしてくれた。
国民党が与党となっている
現在、台湾独立派を支持する
我々は、外交部からはどのよ
うに映るのだろうか。
また、日本は台湾にとって、
重要視されているのか?
重冨支部長からの挨拶にはじまり、会員からの質問が
出された。
1、今後の台中関係
2、日本を含めた安全保障
3、グリーンカードへの考え方
1については、陳水偏時代に冷え切った中国との関係を
殊、経済の観点から立て直すことを説明。いわゆる政府
見解である。
2は、日本が9条をもってして有事の際に全くあてになら
ことを明確に発言。また、日米が台湾に対
する態度が変わったこと(中国を刺激しな
い、という方針)も台湾の政策を変えざるを
得なかった理由になっていることも強調。
実に耳が痛い。
3については、個人のレベル。高官のレベ
ルの違いから述べた。台湾は、攻められ祖
国がなくなる不安から取得する。これは仕
方ない。しかし、国家を担う立場の者は、
逃げ場所を海外に持つことはならぬ、という意向を示した。なかなか鋭い
質問に対し、かなり踏み込んだ回答をした。
これにて全日程を終了し、空港へ向かった。思い起こせば、時間をフル
に使った印象である。昨年末から李登輝友の会は「正名運動」「NHK問
題」と今までない活動量となっている。
ただ、改めて思うのは、日本語が話せる台湾人の言葉を借りて今日まで
来たが、これからは日本人が自分の言葉で、日本のこと、台湾との関係
のこと、そしてアジアの安定を語らねばならない時期に来たことである。
飛虎将軍廟で自信を持って軍歌を歌うご老人に、何故日本は、背を向け
るのか。「日本よ誇りを取り戻せ!」台湾のご老人の声は永久の聞くこと
は出来ないことを今、強く感じる次第である。
最後に
最後まで御覧いただき有難うございました。 今回は気合を入れて、台湾研修ツアーの記録に
挑みましたが、なかなか、文章表現が難しいと痛感した次第です。
だからこそ写真点数を増やし、「空気」を感じ取っていただくようにしました。
NHK問題が大きくなるに連れ、考えなければならないのは、その後の日本の姿勢です。
捏造番組であることは明確ですが、台湾のご老人は、殊、日本の戦後の姿勢に怒っていること
も事実です。NHK的な説明では、戦前を反省するように誘導しますが、現実は、今日の日本の姿
勢を問われているところにあります。
私達、愛知李登輝友の会は、これからも台湾との交流を通じ、日本の本来あるべき姿を世論に
訴えて行きたいと考えています。
平成21年6月30日 日本李登輝友の会愛知県支部事務局
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