11月8日に国際政治学者の藤井厳喜氏と「台湾の声」編集長・台湾独立建国聯盟日本本部委員長の林建良が開催したONE
TAIWAN 2023
シンポジウムは多くの日台メディアに取り上げられました。
自由時報の記事をご紹介します。
自由時報(2023/11/9)
日學者藤井嚴喜:中共力阻民進黨國會過半
以利2028年奪台政權
https://news.ltn.com.tw/news/politics/breakingnews/4484432
【全訳】
日本人学者の藤井厳喜氏「中国共産党が民進党の国会過半数を阻止すれば、2028年に台湾の政権を奪う可能性高まる」
台湾総統選挙が間近に迫る中、日本人も今回の選挙に多大な関心を寄せている。
日本の国際政治学者、藤井厳喜氏が11月8日の夜に開催した「ONE
TAIWAN 2023 シンポジウム」に3000人の日本人が参加した。
藤井氏は講演で、自身が把握した内部情報によると、中国共産党は来年1月の台湾総統選挙については諦めたが、民進党が国会の過半数を取ることを全力で阻止する、そして民進党候補者の頼清徳の4年間の政権でねじれ国会の状況を作り出し、政策をやりづらくさせ、二期目を連投させないようにする計画だと述べた。
藤井氏はさらに大胆な指摘を続け、中国共産党はすでに2028年の台湾総統選挙に向けて動き出しており、台北市長の蔣万安がそのカードだと指摘した。
もし2028年に親中派が台湾の政権を取れば、台湾と日本にとって非常に悪いことだと指摘した。
今年の「ONE TAIWAN 2023
シンポジウム」では、会場に集まった3000人の日本人の総意によって、以下の4点を決議した。
①台湾は台湾、中国は中国、それぞれ別々の国であることを認識し、民主自由の国である台湾を支持する
➁我々は、日本政府に台湾の法的存在を認め、日本版台湾関係法を制定することを要求する
③我々は、日本政府に、台湾と安全保障上の連携を進めることを要求する
④我々は、中国共産党の一党独裁政治を終結させ、中国を民主化することを支持する
最後には全員が「台湾加油(ガーユー)!頼清徳加油(ガーユー)!」と叫んだ。
長期にわたって台湾情勢に関心を寄せてきた藤井氏は、2019年の台湾総統選挙の前にも大規模な台湾に関するシンポジウムを開催し、日本人に台湾の選挙状況の分析を披露している。
今年再び大規模なシンポジウムを開催したが、平日の夜で、しかも有料で最も高額な席は1枚12万円(約2万6000台湾ドル)であるにもかかわらず、3000人もの人々がチケットを買って参加した。
共同主催者である台湾独立建国聯盟日本本部委員長の林建良氏は、これはこれまでに日本で行なわれた台湾関連のシンポジウムで最大規模のものだとし、日本人は台湾をとても支持してくれている、台湾を孤独にさせたくないと、今回、行動で台湾への関心と大切に思う気持ちを表してくれた、と述べた。
林建良氏はさらに来年の総統選挙について、「日本人は台湾がアメリカか中国か、どちらの側と歩みを共にしていくのかに非常に高い関心を持っている。
だが残念なことに、台湾内部では少なくとも2つの政党が中国寄りである。
今回、日本人はこの集会に参加し、台湾を支持するために行動してくれた」と述べた。
「ONE TAIWAN 2023
シンポジウム」のテーマは台日が協力してアジアの自由を守ることであり、主催者は今年、特別に台湾のバンド「董事長楽団」を招待、会場で「眾神護台灣(神々が台湾を守ってくれている)」「黃昏的故鄉(黄昏の故郷)」「媽媽請你要保重(お母さん、体を大事にね)」などの台湾語の歌を熱唱した。
台湾語の歌詞が分からなくても、会場では手拍子が巻き起こり、盛り上がった。
また、陳南天・台湾独立建国聯盟台湾本部主席、謝長廷・駐日代表、林建良氏が基調講演を行なったほか、游錫堃・立法院長と頼清徳・副総統のビデオメッセージも披露された。
謝長廷氏は講演で、「『今日のウクライナは明日の台湾』という言葉を、預言として見るのはあまり意義がない。
だが、警告として見るならそれは意義がある」と指摘し、「2年前、民主国家はロシアのウクライナ侵略を阻止することができなかった。
2年前に犯した過ちを台湾で繰り返してはならない。
これは台湾と民主国家にとっての警鐘であり、同じ轍を踏んではならない」と強調した。
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