【NEWS】台南市が「南榕大道」命名
台湾の声 2014.4.5 14:00
成功大学では、学生が投票で選んだ「南榕広場」という名称を大学側が約束を反故にして拒否した事件があった。
これを受けて「成功大学がやらないなら、台南市で」という運動が広まり、4月3日、台南市(頼清徳市長)は、台南市庁舎の前の「東哲街」と「西科街」を「南榕大道」と改名した。
南榕というのは、1989年4月7日、言論の自由を訴え、官憲に拘束される前に焼身自決した鄭南榕(てい・なんよう)氏の名前である。また、文字通りには、南のガジュマルとも解釈できる。
式典には、鄭南榕氏の妻、葉菊蘭氏と娘の竹梅さんも招かれて出席した。台北にある「自由巷」と合わせ、2つの道が鄭南榕氏の思いを伝えることになる。
葉菊蘭氏および頼清徳市長は、ヒマワリ学生運動に触れ、馬政権による民主主義への弾圧や、捜査機関を使った関係者への嫌がらせについて批判した。
また、成功大学の学生グループ「零貳社」では、鄭南榕氏の自決の記念日である4月7日に、あえて成功大学「南榕広場」の開幕セレモニーを行い、大学当局に対してアピールするとしている。
「零貳社」は、台湾語の「抗議」[khong3-gi7]が、「02」と同音であることからこう命名された。社会的不公正に対して声を挙げる学生サークルである。これまで、蒋介石像にペンキをかけて、228事件の責任を追及したり、ECFA反対の活動を行っている。ウィキペディアによると、今回の立法院占拠の林飛帆君もこのサークルに所属していたとされる。