【NEWS】【2018年九合一選挙】台北市長は現職が逃げ切る

【NEWS】【2018年九合一選挙】台北市長は現職が逃げ切る

台湾の声編集部 2018年11月25日 日本時間午前8時40分

台北市長選は、現職の柯文哲氏が、580,820票を獲得し、577,566票を獲得した国民党の丁守中氏から、3254票の僅差で逃げ切った。丁守中氏は、投票を行っているのに開票作業を始めたことが違法であるとして、選挙無効の訴えを起こした。

なお、民進党の姚文智氏の得票は、244,641票であった。姚氏は、「(この市長選のために)立法委員も辞職しているし、将来も政務官のポストを引き受けることはないが、台湾が独立国家となることを追い求めることをあきらめることはしない。台湾意識を推進することをあきらめはしない。今後、台湾のあちこちの片隅で、すべての台湾人と共に国家のために汗を流す」と語った。

蔡英文総統は、民進党主席の辞任を表明し、洪耀福・民進党秘書長も責任を取って辞任した。
頼清徳・行政院長および陳菊・総統府秘書長はそれぞれ総統に辞意を表明したが慰留された。

昨(24)日、台湾で「九合一選挙」(統一地方選挙)および「公民投票」(国民投票)の投開票が行われ、本25日の未明まで開票作業が続いた。与党民進党は6大都市首長のうち、高雄と台中を失った。高雄については、「韓國瑜」効果とよばれる「風」が吹き、不本意な負けを喫した。中国人観光客の減少、改革の影響を受けた旧既得権益層、また労働者への待遇改善を狙った改善などを拙速に進め、経営者および、残業代を期待していた労働者の反感を買った側面がある。

また、プユマ号脱線事件も与党への減点となったほか、蔡政権の当初、老藍男(老いたブルー陣営の男性)を起用したことも敗因だったと指摘されている。

1.六大都市
台北市 現職:柯文哲(無所属) 当選:柯文哲(無所属)
新北市 現職:朱立倫(国民党、多選制限) 当選:侯友宜(国民党)
桃園市 現職:鄭文燦(民進党) 当選:鄭文燦(民進党)
台中市 現職:林佳龍(民進党) 当選:盧秀燕(国民党)
台南市 現職:頼清徳(民進党、多選制限、代理:李孟諺) 当選:黄偉哲(民進党)
高雄市 現職:陳菊(民進党、多選制限、代理:許立明) 当選:韓國瑜(国民党)

2.その他の県市
非直轄16県市のうち民進党は9、国民党は5県市の首長を持っていた。
現在、民進党4、国民党12が当確となっている。民進党が持っていた県市のうち宜蘭県、澎湖県、彰化県、雲林県、嘉義市、また無所属の首長を擁していた花蓮、金門を国民党にとられた。

基隆市 現職:林右昌(民) 当選:林右昌(民)
宜蘭県 現職:林聡賢(民、多選制限、代理:陳金徳) 当選:林姿妙(国)
新竹県 現職:邱鏡淳(国、多選制限) 当選:楊文科(国)
新竹市 現職:林智堅(民) 当選:林智堅(民)
苗栗県 現職:徐耀昌(国) 当選:徐耀昌(国)
彰化県 現職:魏明谷(民) 当選:王惠美(国)
南投県 現職:林明溱(国) 当選:林明溱(国)
雲林県 現職:李進勇(民) 当選:張麗善(国)
嘉義県 現職:張花冠(民) 当選:翁章梁(民)
嘉義市 現職:涂醒哲(民) 当選:黄敏惠(国)
屏東県 現職:潘孟安(民) 当選:潘孟安(民)
花蓮県 現職:傅崐萁(元親民党、元国民党、多選制限) 当選:徐榛蔚(国)
台東県 現職:黄健庭(国、多選制限) 当選:饒慶鈴(国)
澎湖県 現職:陳光復(民) 当選:頼峰偉(国)
金門県 現職:陳福海(無) 当選:楊鎮浯(国)
連江県 現職:劉増応(国) 当選:劉増応(国)

3.公民投票

国民党提案の議案や、同性愛に対する保守的な立場からの議案が同意された。民進党は若者受けする革新的な政策を進めているが、そのような政策が台湾社会のすべての層に受け入れられていなかったことが窺える。福島を含む5県からの食品輸入をめぐっては日本と台湾の間の懸案だったところ、残念な状況である。

また成立した第10議案について、司法院では、大法官会議で行った同性の婚姻に関する憲法解釈に違反することはできないと指摘した。

今回、公民投票に付された議案と開票状況:

第7案
【空気汚染反対(国民党提案)】「平均して毎年少なくとも1%削減する」という方式で、毎年、火力発電所の発電量を削減することに同意するか

状況:成立

第8案
【石炭火力発電反対(国民党提案)】「いかなる石炭火力発電所あるいは発電新規建設および発電ユニットの新規建設、拡張建設(深澳発電所の拡張建設を含む)を停止する」というエネルギー政策に同意するか

状況:成立

第9案
【日本放射能汚染食品反対(国民党提案)】日本の福島の311放射能災害の関連地区、福島及び周辺4県(茨城、栃木、群馬、千葉)を含む地区の農産品及び食品の輸入の開放を禁止することを政府が維持することに同意するか

状況:成立

第10案
【同性婚排除(「下一代幸福聯盟」提案)】民法の婚姻規定が男性と女性の結合に限定されるべきという立場に同意するか

状況:成立

第11案
【小中学校での同性愛を知る教育の実施禁止(「下一代幸福聯盟」提案)】国民教育の段階において(国民中学および国民小学)、教育部及び各段階の学校が児童生徒に対し性別平等教育法施行細則が定める同性愛教育を実施すべきでないという立場に同意するか

状況:成立

第12案
【婚姻規定によらない同性結合の保障(「下一代幸福聯盟」提案)】民法の婚姻規定以外の形で、同性の2人が永久の共同生活を経営する権益を保障することに同意するか

状況:成立

第13案
【2020東京五輪台湾正名(「2020東京奥運台湾正名行動小組」ほか提案)】「台湾」(Taiwan)をフルネームとして、すべての国際スポーツ試合および2020東京オリンピックに参加申請することに同意するか

状況:否決

第14案
【民法で同性婚保障(「平権公投小組」提案)】民法の婚姻の章で同性の2人が婚姻関係を立てることを保障することに同意するか

状況:否決

第15案
【小中学校での性別平等教育実施(「平権公投小組」提案)】「性別平等教育法」により、国民教育の各段階で性別平等教育を実施することを明確に定め、かつ、その内容に、情感教育、性教育、同性愛教育の課程を網羅することに同意するか

状況:否決

第16案
【脱原発条文の削除(黄士修〔党籍を持たない国民党シンクタンク研究員〕提案)】「電業法」第95条1項を削除する、すなわち、「原子力発電設備は中華民国114年〔2025年〕までに運転を全面停止すべきである」という条文を削除することに同意するか

状況:成立

以上


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