6月に「札幌日台親善協会」が発足

台湾・立法院の王金平院長は5月12日から、東日本大震災の影響で観光客が激減した北海
道を応援するため、立法委員(国会議員)や観光関係者ら約40人と一般ツアーの総勢約300
人とともに北海道を訪れている。

 12日夕方には、札幌市内で高橋はるみ知事とともに記者会見し、その日の夜は北海道観
光振興機構主催の歓迎夕食会に出席。15日までの日程で釧路や小樽を訪問する。

 王金平院長の訪問団に符節を合わせたかのように、札幌の中小企業経営者らが中心とな
って親睦団体「札幌日台親善協会」を6月に発足させるという。毎日新聞がそれを伝えてい
るので、下記にご紹介したい。

 北海道には台湾から訪れる観光客が多い。雪祭りなどで雪を見るためだ。多いときには
年間28万人ほどが訪れている。台湾と日本は平成19年(2007年)から運転免許証の相互承
認を実施し、日本と台湾の免許証が双方で使える。広い北海道を訪れる台湾からの観光客
などの便を考え、国土交通省にその実施を強く要請したのは就任間もない高橋はるみ知事
だった。

 本会にも平成16年(2004年)3月に北海道支部(鎌田告人支部長)が発足し、訪問団を組
んで台湾を訪問するなど交流を続けているが、2008年9月には旭川市と彰化県が国際交流協
定を締結しているし、北海道からは今年秋に天然記念物の丹頂鶴が台湾に贈られる予定に
もなっていて、お互いの関心は決して低くない。

 札幌日台親善協会が無事に発足し、本会北海道支部などとも連携しつつ交流を深めてい
きたいものだ。


札幌日台親善協会:台湾と交流深めたい 中小企業経営者ら、親睦団体設立へ /北海道
【毎日新聞 2011年5月13日 地方版】

 道内への外国人観光客として最も多く訪れる台湾との親交を深めようと、札幌の中小企
業経営者らが中心となって親睦団体「札幌日台親善協会」を6月に発足させる。台湾と日本
には国交がなく、東日本大震災による渡航自粛など困難はあるが、「こういう時だからこ
そ交流を深めたい」と思いを強くしている。

 発起人となったのは、建築資材商社「キムラ」の木村勇介社長(45)をはじめ、建設会
社、観光ハイヤー会社の経営者ら8人。親戚が台湾生まれだったり、台湾企業とビジネスで
つながっているなどの縁がある人たちだ。

 同市には09年12月に台湾の領事館に相当する「台北駐日経済文化代表処札幌分処」が設
立されるなど、北海道と台湾の人的交流は広がっている。

 木村社長は「震災の復興支援に巨額の義援金を送ってくれるなど、台湾の人たちは日本
に友好的。政治的な問題は一切抜きにして、文化やスポーツなどの民間交流を札幌から広



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