5月12日から北海道を訪問している王金平・立法院長を団長とする「台湾北海道観光振興
訪問団」一行は5月14日夜、札幌で答礼レセプションを開いた。日本側からは小川勝也・防
衛副大臣、高橋はるみ・北海道知事、坂本真一・北海道観光振興機構会長らが出席し、約
200名がつめかける盛大な会となった。
王院長は、あいさつのなかで「この3日間の訪日で、大津波の威力を知るとともに、北海
道の人々が効率よく災害復興に向けて取り組んでいるのを見ることができた。今回、北海
道の海産物等が安全であることを確認した。自信を持って台湾および他の外国の人々に、
北海道を安心して旅行できると言える」と強調し、北海道の観光業者らを励ました。
さらに王院長は、5月24日から台湾と北海道の函館を結ぶチャーター便が再開されるほか、
今年6月中旬よる週4便の台北─札幌線が毎日運航となり、大型のボーイング777型機が導入
されることを明らかにした。
小川・防衛副大臣は、台湾が東日本大震災発生後ただちに救援隊を派遣し、救援物資を
提供してくれたことに対し感謝の意を示したほか、台湾からの来日観光客が震災前の水準
に回復することが、復興に向けて頑張っている被災地に寄与することになるとの考えを示
し、台湾からの観光客の来道を歓迎する姿勢を示した。
高橋知事は、王院長が来道して北海道旅行の安全のお墨付きを与えてくれたことに感謝
の意を示し、札幌でいま桜が満開であるほか、まもなく釧路の桜が咲き、6月から7月にか
けてはラベンダー、秋には紅葉、冬には白銀の世界が広がると、北海道の魅力をPRした。
王院長一行は翌15日に、小樽を訪問し、小樽運河で中松義治・小樽市長らの歓迎を受け
た。そのあと同日午後に王院長一行は、新千歳国際空港から台湾へ帰国した。空港では、
高原陽二・北海道副知事が王院長一行を見送り、王院長らによる北海道訪問に感謝の意を
示した。