市内に台湾の赤十字が支援した災害公営住宅の竣工式が行われた。相馬市は太平洋に面
し、常磐線が走る海沿いの町。東日本大震災では相馬駅の隣、新地駅が津波で駅ごと流さ
れた。
7月初旬、王金平・立法院長を団長とする「震災慰問・観光振興訪問団」の一行も相馬市
を訪れていて、立谷秀清・相馬市長と懇談し、災害公営住宅「相馬井戸端長屋」を視察し
ている。ただただ頭が下がる。多謝台湾!
台湾赤十字支援の公営住宅が完成/福島県
【中央通信社:2012年8月9日】
http://japan.cna.com.tw/Detail.aspx?Type=Classify&NewsID=201208090003
(福島 9日 中央社)福島県相馬市で8日、台湾の赤十字組織「中華民国紅十字会」が支
援した災害公営住宅の竣工式が行われた。
新たに完成したのは、東日本大震災で被災した高齢者向けの集合住宅、「相馬井戸端長
屋」の2棟目12室。
8日の式典には、立谷秀清・相馬市長(左)のほか、中華民国紅十字会総会の王清峰会長
(中央)や、台北駐日経済文化代表処の沈斯淳代表(=大使、右)らも招かれた。
立谷市長は、「台湾からの支援は親戚からの助けのようだ」とし、「入居者の方々に幸
せに暮らしてもらうことこそ恩返しになるのでは」と述べ、施設の活用を約束した。
中華民国紅十字会総会の王会長は、「この高齢者用住宅の完成が復興への新しい希望と
なれば」と縁起物の長寿ソバを贈呈し、被災者の人々を祝福した。
これまでに中華民国紅十字会に寄せられた震災義援金は、約25億7500万台湾元(67億
3000万円)。福島県以外にも、岩手県や宮城県での公営住宅、病院、公共施設などの再
建・整備に投入されている。
なお、隣接地にある1棟目は、市内に工場を持つ米化学大手のダウ・ケミカルが寄贈し
た。