【5月6日 北國新聞】
「八田技師夫妻を慕い台湾と友好の会」(金沢市)が六日から五日間の日程で台湾を
訪れる。一行は金沢出身で、日本統治時代の台湾南部に烏山頭(うざんとう)ダムを築
いた八田與一技師の墓参を行うほか、陳水扁総統、李登輝前総統を表敬訪問する予定で
ある。
一行には、昨年亡くなった八田技師長男・晃夫さんの夫人である八田綾子さん、技師
の孫にあたる八田修一さん・弥生さん夫妻のほか、友好の会の中川外司事務局長ら、全
国各地から約四十人が参加する。
墓前祭には八田技師のアニメ映画を製作する虫プロダクション(東京)の伊藤叡社長
らも参列する。北國新聞社政治部の宮本南吉記者が同行し、取材にあたる。
八田技師の縁、いつまでも 友好の会と嘉南水利会 台湾・台南での夕食会で確認
【5月8日 北國新聞】
【台南7日=宮本南吉】台湾を訪問している「八田技師夫妻を慕い台湾と友好の会」
(金沢市)の一行は六日、台南市内のホテルで、八田與一技師(金沢市出身)が築いた
烏山頭ダムを管理する嘉南農田水利会主催の歓迎夕食会に臨み、八田技師を縁に、末永
い交流を続けていくことを確認し合った。
「元気な八田晃夫さんがいらっしゃらないのが大変残念です」。夕食会の冒頭、友好
の会の中川外司事務局長(70)は、昨年五月に八田技師の墓前祭から帰国した九日後に
亡くなった同技師の長男、晃夫さんをしのび、こう語った。
今回、友好の会一行には、晃夫さんの長男、八田修一さん(49)=名古屋市=が参加
した。夕食会で修一さんは「父からは、日本人と台湾人がこのような会で交流を深める
のが大事だと教わった。私が引き継ぎたい」とあいさつ。水利会の徐金錫会長の呼び掛
けで、全員で黙とうをささげた。
日台交流の深まりを人一倍願った晃夫さんの思いを受けとめ、修一さんや晃夫さん夫
人の綾子さん(73)ら参加者は、懐かしのメロディーを歌いながら、家族のような雰囲
気で盛り上がった。最後に徐会長が「私たちの交流は孫の代よりも、もっと続きます」
と締めくくった。
写真:日台交流を深める八田技師の孫の八田修一さん(右)=台南市内のホテル
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