馬次期総統も参列へ 八田技師墓前祭 訪台の友好の会、水利会から歓迎受け

石田寛人金沢学院大学長が、李登輝前総統に年内の同大での講演を依頼

【5月7日 北國新聞】

【台南7日=正札武晴】「八田技師夫妻を慕い台湾と友好の会」(金沢市)の一行は六
日、台湾に到着し、金沢出身の八田與一技師が築いた烏山頭ダムを管理する嘉南農田水
利会から、台南市内で歓迎を受けた。水利会の徐金錫会長は、馬英九次期総統が八日に
同ダムで営まれる八田技師夫妻の墓前祭に参列する見通しを報告し、「新総統は日本と
台湾の良好な関係のため訪れる」と強調した。

 馬氏の総統就任は今月二十日で、八年ぶりに対中融和路線の国民党が政権に返り咲く。
馬氏はかつて尖閣諸島の領土問題などで反日の立場を取っていたが、総統候補となって
からは訪日時の講演で八田技師の功績をたたえるなど姿勢を変化させていた。

 馬氏の墓前祭参列は親日にも気を配る姿勢をアピールする狙いがあるとみられる。参
列は水利会が招待した。

 水利会が主催した六日夜の歓迎夕食会では、石田寛人金沢学院大学長が、李登輝前総
統に年内の同大での講演を依頼するとし、水利会に側面支援を求めた。八田技師の孫、
修一さん=名古屋市=は「墓前祭を通じた日台交流は変えてはならず、毎年できる限り
参加する」とあいさつした。



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