以降をみても、山口県の村岡嗣政知事が9月8日から代表団を率いて訪問し、秋田県の佐竹敬久(さ
たけ・のりひさ)知事が10月19日から今年3度目の訪問、千葉県の森田健作知事も10月24日から訪
台している。
今度は群馬県の大澤正明知事が明日(11月8日)から10日まで、悲願のゆるキャラ日本一になっ
た「ぐんまちゃん」と一緒に訪台する。第22回台北国際旅行博で「群馬県観光プロモーション」を
実施し、台中市長や彰化県長とも意見交換してくる予定だ。
群馬県は2年前の平成24(2012)年2月に大澤知事が観光客誘致のトップセールスで台湾を訪れて
以来、台湾の自治体や企業との交流が進み、早くもその年の12月17日には彰化県と友好協力協定を
結び、立て続けに台中市(2012年12月18日)、高雄市(2013年3月4日)と友好協力協定を結んでい
る。2013年12月13日にはみなかみ町が台南市と友好都市協定を結ぶなど、台湾との自治体交流が深
化している。
熊本県は昨年9月に高雄市と「国際交流促進覚書」を結んでから急速に交流が発展、台湾でも大
人気の「くまモン」グッズを台湾セブンイレブンの全5,000店舗で販売する。9月半ばまで28日間に
渡って開催された熊本フェアの経済効果は、熊本県の発表によれば4億8,000万円にものぼったそう
だ。大澤知事も「ぐんまちゃん」で二匹目のドジョウといきたいところだ。
そもそも群馬と台湾は縁が深い。いまでも台南の人々から「末代市長」と尊敬されている羽鳥又
男、「台湾紅茶の父」の新井耕吉郎、台湾ツツガムシの発見で風土病撲滅に尽力した羽鳥重郎、六
士先生の中島長吉など、台湾との交流史は他の自治体を凌駕している。
現在、この群馬県に本会26番目となる支部が設立されようとしている。早ければ今年中に設立さ
れる見込みだ。支部を起点に新たな台湾との交流史がはじまることを期待したい。
日本・群馬県の大澤知事とぐんまちゃん来台へ
【台湾国際放送:11月4日】
台北国際トラベルフェアに、日本の大澤正明群馬県知事と、「助手」のぐんまちゃんがやってく
る。台湾国際トラベルフェアは7日から10日まで台北市内の台北世界貿易センターで開催される。
日本パビリオンも設けられ、日本の各自治体が台湾からの観光客呼び込みに努める。
群馬県からは大澤正明知事が自ら乗り込み、群馬県の観光の魅力を大いにアピールする。大澤知
事は昨年、一昨年と台湾を訪問、台北市、台中市、彰化県、高雄市などを訪れては産業協力や修学
旅行、観光及び文化などの面で積極的に交流を重ねている。
2012年には台中市と友好交流協定を結び、今年8月に利根沼田地域で行われたサイクリング愛好
家のイベント、「望郷ライン・センチュリーライド」は、群馬県と台中市共催の国際交流イベント
とされ、台湾の人たちも参加した。また、同月には台湾の原住民族の子供たちによる合唱団、台湾
原声童声合唱団が群馬県庁のホールで歌を披露するなど、大澤知事が進める群馬県国際戦略であ
る、観光客の呼び込み、地元産農畜産物の販路拡大、企業のビジネス展開支援の取り組みがさまざ
まな形に広がっている。
そして今回は、先ごろ日本の「ゆるキャラグランプリ」で念願の1位となった、群馬県のマス
コットキャラクター、ぐんまちゃんが大澤知事の助手として台湾にやってくることになった。日本
パビリオンで8日午前10時半から行われるイベントと、午後3時から行われるイベントに登場する予
定だという。
円安で、台湾の人たちが日本旅行をしようとする意欲はいっそう高まっている。また、台湾で
は、日本の熊本県のくまモンや船橋市の非公認キャラクター、ふなっしーが人気を呼んでおり、日
本一になったばかりのぐんまちゃんにも大きな注目が集まるものと見られている。