昨日、本誌で紹介した宮元陸・石川県議の論考に縁して、姉妹都
市活動について少し調べてみました。石川県金沢市のホームページ
では姉妹都市活動について下記のように説明しています。
姉妹都市活動の国際的動きには2つの流れがあります。1つは故
アイゼンハウアー大統領が提唱した「市民と市民」の運動に根ざし
たものであり、他の1つはパリに本部を置く国際姉妹都市連合の活
動です。
国境や歴史、文化の違いを越えて双方の「市民と市民」が直接友
情と信頼を基礎に交流し合い、国際間の理解と友好関係を発展させ
、平和を愛好する市民の盛り上がる力によって相互交流をはかるこ
とが姉妹都市活動の目的です。
http://www.city.kanazawa.ishikawa.jp/sister/index.html
金沢市が現在、金沢市が姉妹都市提携しているのは、次の7都市
です。
バッファロー市(アメリカ)、イルクーツク市(ロシア・イルク
ーツク州)、ポルト・アレグレ市(ブラジル)、ゲント市(ベルギ
ー)、ナンシー市(フランス)、蘇州市(中国・江蘇州)、全州市
(韓国・全羅北道)
その金沢市が、国境や歴史、文化の違いを越えて双方の「市民と
市民」による相互交流をはかるのが姉妹都市活動の目的だというの
ですから、当然のことながら、日本と国交がない台湾の各都市との
交流も含まれます。
また、石川県は現在、イルクーツク州(ロシア)、江蘇省(中
国)、全羅北道(韓国)という3自治体と交流しています。
つまり、石川県の県庁所在地である金沢市が姉妹都市交流をして
いるのは、中国を除いて(江蘇省の省都は南京市)石川県が交流し
ている州都であり道庁所在地だったのです。
従いまして、石川県と台南県の姉妹県交流活動も、姉妹都市「活
動目的」の延長上にあると考えられますので、石川県と中国の江蘇
省が姉妹交流していたからとて、台湾の台南県と姉妹県交流したと
しても何ら差し支えないということになります。
逆に、台南県からせっかく交流を望まれているのですから、中国
に媚びへつらうことなく、堂々と交流宣言する方がよほど理に叶っ
ていますし、実はこれこそが日中共同声明に署名した日本政府の考
え方に沿った行動なのです。
当時、日中共同声明に合意して帰国した大平正芳外相は、自民党
両院議員総会の場で、次のように明言していました。
台湾の領土の帰属の問題で、中国側は中国の領土の不可分の一部
と主張し、日本側はそれに対して「理解し、尊重する」とし、承認
する立場をとらなかった。つまり従来の自民党政府の態度をそのま
ま書き込んだわけで、日中両国が永久に一致できない立場をここに
表明した。
日本が中国の主張を承認しなかったことは明らかなことであり、
今もその姿勢に変わりありませんので、日本は中国の立場を尊重し
つつ独自の姿勢を台湾に示しても何ら問題はありません。その好例
が、新竹市と姉妹都市交流をはじめた岡山市です。新竹市とも洛陽
市とも交流しようとした岡山市の姿勢は高く評価されてしかるべき
です。その詳細は本会のホームページをご覧ください。
台南県と交流するかどうか、これは一にかかって谷本正憲知事の
決断によります。毅然とした姿勢を示して欲しいと願うのは、本誌
ばかりではなく、八田與一技師の事績を介して交流を続けてきた金
沢市民や石川県民の願いでもあることは、宮元陸県議の論考からも
察せられるところです。一日も早い石川県と台南県の姉妹県交流実
現を祈っています。
下記に谷本正憲知事と担当部署などの連絡先を記しましたので、
激励、ご意見・ご提案をお寄せくださいますようお願いします。
(編集部)
■谷本正憲知事
電 話 076-225-1221(総務部秘書課)
FAX 076-225-1222
メール http://www.pref.ishikawa.jp/chiji/form.html
■石川県観光交流局国際交流課
電 話 076-225-1381
メール e5931kan@pref.ishikawa.jp
■財団法人 石川県国際交流協会
電 話 076-262-5931
FAX 076-263-5931
メール center@ifie.or.jp
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