今年で6回目を迎えた「日台文化交流青少年スカラシップ」の表彰式が3月24日に台北駐
日経済文化代表処で行われ、その後、受賞者一行は5泊6日の台湾研修旅行に出発。昨日は
李登輝元総統を表敬訪問した。
16人の受賞者を前に、李元総統は5月31日から松尾芭蕉の「奥の細道」の後半ルートを
たどる計画を表明したと産経新聞が伝えている。
計画が実現すれば、2001年4月(大阪・岡山)、2004年12月(名古屋・金沢・京都)、
2007年(東京・宮城・岩手・秋田・日光)、2008年9月(沖縄)に続く5度目の来日とな
る。報道によれば、「東京から日本入りして新潟、富山、石川、京都など」を回る予定だ
という。
日本政府も台湾政府もぜひ実現できるよう万全の措置を講じ、私どもも盛大な歓迎体制
をもって「奥の細道」踏破の夢の実現に力を尽くしたい。 (編集部)
李登輝元台湾総統を表敬 日台交流スカラシップ
【3月26日 産経新聞】
【淡水(台北県)=長谷川周人】日本と台湾の若い世代による相互理解の促進を目的と
する第6回「日台文化交流青少年スカラシップ」(主催・フジサンケイビジネスアイ、産
経新聞、共催・台湾行政院新聞局)の台湾研修団は25日、台北郊外の淡水で李登輝元総統
(86)を表敬訪問した。
李氏は、中学生から大学生までの16人を前に流暢(りゅうちょう)な日本語で「野球の
世界一を争うWBC決勝戦で、日本は苦戦を強いられながらも最後まで粘り、優勝を勝ち
取った。これをきっかけに皆さんも日本も、精神的に磨かれた強い国になってほしい」と
語りかけた。
一方、李氏は5月31日から私的旅行のため、訪日する予定を明らかにした。李氏の訪日
は今回で5回目となり、東京から日本入りして新潟、富山、石川、京都などを回り、松尾
芭蕉の「奥の細道」の後半ルートをたどる計画という。