李登輝前総統は11月1日、来年4月に「奥の細道」ゆかりの地を家族で訪問する意向を明
らかにし、さらに3日には「李氏は、『年末には日本政府に打診したい。東京にも行きたい
』と、初の東京訪問に意欲をみせた」(11月4日付「毎日新聞」そうで、東京を起点にした
いとの意向を明らかにされていました。
ところが、昨日、来日の日程は当初予定していた4月ではなく5月とし、東京および東
北地方を中心に3〜4週間滞在したいという意向を明らかにしました。また、この来日で
は靖国神社参拝を見送る意向も述べています。
なぜ日程の変更を明らかにしたのか報道からは分りませんが、4月でも5月でも、私たち
は大歓迎です。「日刊スポーツ」と「読売新聞」の今朝の記事をご紹介します。(編集部)
台湾李登輝前総統、来年5月に東京訪問
【11月12日付「日刊スポーツ」】
台湾の李登輝前総統は11日、台北県淡水鎮で、一部日本人記者団の質問に答え、来年の
訪日計画について「5月に東京や東北の『奥の細道』を3−4週間訪問したい」と語った。
李氏が88年に総統に就任して以来、東京訪問は初めて。中国の反発は必至だが、李氏は
「日本政府は喜んで迎えてくれると思う」と楽観的な見通しを示した。
訪日の狙いについて「台湾は日本の生命線であり、経済面だけでなく、文化面などでも
日台はさらに協力する必要があることを訴えたい」と語った。
李氏は東京で兄が祭られている靖国神社の参拝を希望しているが、「今回はスケジュー
ルに入れていない。別の機会にしたい」と述べた。
李登輝前総統、訪日は5月に…靖国参拝はせず
【11月12日付「読売新聞」】
【台北=石井利尚】台湾の李登輝・前総統(82)は11日、本紙などに対し、来春の
日本観光について当初予定していた4月ではなく、5月に東北地方を中心に3〜4週間滞
在する意向であることを明らかにした。
希望している東京訪問については、「東京に長い間おると、政治的にうるさいでしょう
」と語り、兄が祭られている靖国神社には参拝しない考えも示した。