月刊「正論」10月号が「李登輝さんを偲ぶ」特集

 本誌前号で8月27日発行の日本台湾交流協会が発行する台湾情報誌『交流』8月号が亡くなられた李登輝元総統の追悼特集を組み、また、8月26日発売の月刊「HANADA」10月秋桜号が特集で「追悼・李登輝元台湾総統」を組んでいることをお伝えしました。今度は9月1日発売の月刊「正論」10月号が特集で「李登輝さんを偲ぶ」を組んでいます。

 執筆は、訪台のたびに李登輝元総統を訪れていたジャーナリストの櫻井よしこさん、蔡焜燦氏を司馬遼太郎氏に紹介した産経新聞初代台北支局長の吉田信行氏、18年わたって李元総統の教えを直接受けた本会事務局長の柚原正敬氏、2012年12月から8年にわたって李元総統の秘書をつとめる早川友久氏、産経新聞の現在の台北支局長の矢板明夫氏の5氏。

 李登輝元総統は多面性を持つ政治家で、その事跡を論じたり評することはとても難しく、それぞれが自分の触れたところの印象から象について述べたという俚諺「群盲象を評す」の感を免れないように思います。それだけに李登輝元総統が歩まれた道が複雑で、奥が深いという証かもしれません。

 とはいえ、それぞれに評者が見た李登輝像はけっして幻ではなく、李登輝という後世にその名が伝えられる大人物から受け取ったメッセージを必ず伝えています。読者はこのメッセージを自分のなかで再構成することで、それぞれの李登輝像をつくっているのではないかと思います。それでいいのだと思います。

 月刊「正論」10月号の追悼文はいずれも胸を打たれる力作ぞろい。李元総統が台湾に残したものや日本人に分かってもらいたかったことなどを伝えています。

—————————————————————————————–◆月刊「正論」10月号[9月1日発売 定価:900円] https://seiron-sankei.com/recent

 特集 李登輝さんを偲ぶ

・朝日には理解できない日本精神伝承者の心 ジャーナリスト 櫻井よしこ

・干天に慈雨の出会い 元産経新聞論説委員長 吉田信行

・「中華民国」の克服に尽くした公人 日本李登輝友の会事務局長 柚原正敬

・日本が作り上げた?理想の日本人像? 李登輝元総統秘書 早川友久

・李登輝氏が果たし、遺したもの 産経新聞台北支局長 矢板明夫

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