月刊「正論」10月号の「李登輝さんを偲ぶ」特集では、李登輝元総統の秘書をつとめてきた早川友久氏が「日本が作り上げた“理想の日本人像”」と題して寄稿していることを本誌でも紹介しました。
その後、溝上健良記者の「異論暴論」(9月7日付)では下記のように紹介されています。
<日本統治時代に受けた教育を高く評価する李氏は、晩年も日本の行く末を案じ続けていたと元総統秘書の早川友久氏は明かす。台湾の民主化で信念を貫けた秘訣(ひけつ)を聞いた時には「日本の教育だよ。若いとき『人間生まれてきたからには公のために尽くせ』ということを徹底的にたたき込まれた」と答えたという。>
また、本会の「取扱い図書」として推薦している早川氏の『李登輝─いま本当に伝えたいこと』の書評を産経新聞が掲載しましたので、下記に紹介します。
◆【異論暴論】正論10月号好評販売中 米中熾烈 ポンペオ演説の真意は https://www.sankei.com/article/20200907-4Y4T765Z6ZPJPJBG5LQBO7Y5JM/
—————————————————————————————–『李登輝 いま本当に伝えたいこと』早川友久著【産経新聞「書評」:2020年9月13日】
「若い日本人が自信を取り戻さなきゃ、日本はよくなっていかないよ」。日本から大学生らが訪ねてきたとき、台湾の李登輝元総統は、2時間以上も話し続けた。
すぐ隣にいた著者は鬼気迫るものを感じ、体が震えたという。
7月に97歳で亡くなった李氏の晩年、唯一の日本人秘書として8年間仕えた著者の耳に残る珠玉の言葉をつづったのが本書だ。浮かび上がるのは、李氏の「日本びいき」は、あくまで「台湾ファースト」の思考ゆえだったこと。
台湾の置かれた厳しい国際的立場を熟考しながら、現実主義に徹した李氏の声が聞こえてくる。
(ビジネス社・1400円+税)
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