昭和天皇のガジュマル   田中 靖人(産経新聞台北支局長)

つい先般、本誌で昭和天皇が摂政宮の折の台湾ご訪問時にお手植えになったガジュマルのことを
お伝えした。この6月から台北支局に赴任した産経新聞の田中靖人・支局長が本日のコラム「台湾
有情」で「昭和天皇のガジュマル」を取り上げているので下記に紹介したい。

◆“昭和天皇のガジュマル” 市民らの憩いの場に/台湾・台南[9/6]
  http://melma.com/backnumber_100557_6087292/

◆成功大学の昭和天皇お手植えのガジュマルの両脇は弟宮お手植えのガジュマル![9/8]   http://melma.com/backnumber_100557_6087948/


昭和天皇のガジュマル
【産経新聞:2014年9月12日「台湾有情」】

 日本の十五夜にあたる「中秋節」(8日)の休日を利用し、台湾南部の台南市を訪れた。この時
期、台北市内は台湾独特の風習で、歩道でもお構いなしにバーベキューが行われ、その煙が鼻をか
すめる。だからというわけでもないが、「台湾の京都」ともいわれる古都・台南の空気は、どこか
穏やかに感じられた。

 台南は、台湾最古とされる孔子廟(びょう)などの古跡が有名だが、今回は市中心部にある成功
大学の敷地に「昭和天皇お手植えの木」があると聞き、見に行った。同大の資料によると、皇太子
時代の大正12(1923)年に台湾を視察した際に植樹したガジュマルだという。

 訪れると、広々とした緑地に何本ものガジュマルの古木が立っている。高さ15メートルを超すで
あろう特に大きな木の前に、近年設置された石板の説明書きがあった。木陰に入ると、空気がひん
やりとしている。そばの木製テーブルでは学生や近所の家族連れが、のんびりと昼食を取ってい
た。

 大学内の建物はレンガ造りの古いものが多いが、西洋式建築に和風の屋根を冠した日本統治時代
末期の「帝冠様式」の2棟はどう見ても新しい。聞けば、保存した建物ではなく、同様式を踏襲し
て新たに建築したのだという。歴史が日常に溶け込んだような空間に思わず時間を忘れそうになっ
た。(田中靖人)


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・渡部昇一先生講演録「集団的自衛権の確立と台湾」(2013年3月24日)
・野口健先生講演録「台湾からの再出発」(2010年12月23日)
・許世楷駐日代表ご夫妻送別会(2008年6月1日)
・2007年 李登輝前総統来日特集「奥の細道」探訪の旅(2007年5月30日〜6月10日)
・2004年 李登輝前総統来日特集(2004年12月27日〜2005年1月2日)
・許世楷先生講演録「台湾の現状と日台関係の展望」(2005年4月3日)
・盧千恵先生講演録「私と世界人権宣言─深い日本との関わり」(2004年12月23日)
・許世楷新駐日代表歓迎会(2004年7月18日)
・平成15年 日台共栄の夕べ(2003年11月30日)
・中嶋嶺雄先生講演録「台湾の将来と日本」(2003年6月1日)
・日本李登輝友の会設立総会(2002年12月15日)


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