茂木敏充・外務大臣は6月25日午前、記者会見で台湾にワクチン約100万回分の追加支援を発表しました。外務省はその会見記録で下記のように伝えています。
<7月1日以降、インドネシア、マレーシア、タイ、フィリピンに、それぞれ約100万回分ずつ、アストラゼネカ社製ワクチンをできるだけ早急に供与する方向で、最終調整を行っております。 また、既に第一弾の供与を行いました台湾、ベトナムについても、それぞれ約100万回分の追加供与を行う予定であります。>
中央通信社の楊明珠・東京特派員からの供与時期についての質問には「おそらく7月の中旬前ということになると思うんですが、具体的な日程については今後、調整をしたい」と応答しました。
台湾では蔡英文総統はじめ中央感染症指揮センターの陳時中・指揮官などが挙って感謝の意を表したそうで、中央通信社は「国民党はツイッターで『二度のご支援に対し、心より感謝申し上げます』と日本語で投稿」したと伝えています。
◆茂木外務大臣会見記録(令和3年6月25日(金曜日)10時40分 於:本省会見室)*動画 https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/kaiken22_000026.html#topic4
—————————————————————————————–蔡総統「改めて感謝」 日本が台湾にワクチン約100万回分追加供与【中央通信社:2021年6月25日】https://japan.cna.com.tw/news/apol/202106250009.aspx
(台北中央社)日本政府が新型コロナウイルスワクチン約100万回分を台湾に追加供与すると発表したのを受け、蔡英文(さいえいぶん)総統は25日夕、フェイスブックで「日本政府、日本国民の助力に改めて感謝する」とつづりし、「台日友好の深い友情を再び示した」と謝意を表明した。
茂木敏充外相は同日午前、英アストラゼネカ製ワクチン約100万回分を来月中旬以前に台湾に供与すると発表した。日本政府は4日にも、アストラゼネカ製ワクチン約124万回分を台湾に提供していた。
日本からのワクチン追加供与に、台湾内では相次いで感謝の声が上がっている。中央感染症指揮センターの陳時中(ちんじちゅう)指揮官は25日午後の記者会見で、「非常に嬉しく、非常に感謝している」と述べた。
陳指揮官は、日本政府からのタイムリーなワクチン提供によって、接種対象がさらに拡大され、接種率も高めることができるとし「改めて感謝する」と謝意を示した。陳指揮官をはじめとする指揮センターのメンバーらは「ありがとう」の日本語や日本国旗のイラストなどが入ったマスクを着用して記者会見に臨んだ。
与党・民進党はフェイスブックで「日本政府に心から感謝する」と表明。野党・国民党はツイッターで「二度のご支援に対し、心より感謝申し上げます」と日本語で投稿した。
(張茗喧、江慧?/編集:名切千絵)
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