【 7月27日 西日本新聞】
【台北26日遠矢浩司】宮崎空港と台湾・台北を結ぶ定期航空路線が来年早々にも開設
される方向となった。26日、定期便就航の要請のため台北市を訪れた東国原英夫・宮崎
県知事に対し、中華航空の趙国帥社長が「台湾と日本の航空交渉の結果、来年中に宮崎
と小松(石川県)に就航する」と表明した。南九州と台湾を結ぶ定期航空路開設は初め
て。
台湾と九州間の定期便は現在、台北‐福岡が1日3便あるが、宮崎便就航で中・南九
州と台湾の経済・観光交流に弾みがつくと期待される。
中華航空によると、台北‐宮崎線は来年1月下旬に就航、ボーイング737−800型(約
160人乗り)で週2、3便運航する方向で準備を進めている。
東国原知事は、西日本新聞の取材に対し「まだ国の許可の問題がある」としながらも
「中華航空側の前向きな返事に感謝し、喜んでいる。路線維持のために観光や人的交流
に力を入れたい」と語った。知事は26日に台湾入りし、同航空や外交部(外務省)を訪
問。27日には交通部(交通省)民航局も訪れ、早期就航を要請する。
宮崎県総合交通課によると、宮崎空港と台湾のチャーター便は2006年度に過去最高の
190便が運航され、約2万7000人が利用。現在、ソウル線だけの国際線を増やそうと、県
が定期便化を働き掛けていた。