天皇誕生日レセプションにおける神戸浩道・日本交流協会高雄事務所長の挨拶

【2007年 12月12日(水)18時30分〜 於:漢来大飯店9F】
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 陳菊高雄市長,尤宏行政院南部執行長並びに貴賓、来賓の皆様方。

 本日はかくも大勢のお客様をお迎えして、日本国 天皇陛下の誕生日をお祝いするレセ
プションを開催できますことを、大変嬉しくかつ光栄に存じます。

 台湾南部地域におきまして本レセプションを開催致しますのは、日台断交後実に36年振
りであります。この開催が、私の任期中に再開できましたことは、本当に名誉なことと感
じております。この35年の間に、日本、台湾双方にとりましても様々な事がありました事
は、皆様既にご承知の通りであります。

 現在日本と台湾との関係は、外交関係こそありませんが、大変良好かつ緊密であります。
昨年の統計によれば、日本へ行った台湾人の数は約135万人、台湾へ来た日本人は約116万
人で、合計250万人以上もの人達が往来しております。これは2年半前に遡ります短期査
証の免除措置が大きな理由の一つでありますとともに、台湾人の雪、桜、温泉好き、また
日本人の台湾美食、高い山々のある自然、温かい人情などに惹かれることが理由であると
思います。

 昨年末の台湾新幹線開通により、台北・高雄間が「一日生活圏」となり、台湾社会に大
きな利益と変化をもたらしております。これに伴い我々日本交流協会高雄事務所が扱いま
す日本からのVIPの数も飛躍的に増加しており、その殆どが新幹線を利用して台湾を歩
いてみたいという方々です。 これは台湾南部地域にも大きな利益をもたらすものと確信
しております。また、本年9月からは双方の運転免許証の相互承認制度も発足し、これも
両地域の観光客の増加等に拍車をかけるものと思います。

 昨年の台湾外交部が行った世論調査によりますと、台湾人が一番好きな国民は日本人と
いう結果が出ましたが、最近の報道によりますと、ある台湾の基金会が2年毎に行ってい
る本年の「国際観アンケート調査」でも、台湾の高校生、大学生等の若い人の日本に対す
る好感度が、2年前の30%から本年は43.2%、実に13%強も上昇して、トップになったと
いう結果が出ました。これは我々日本人にとりまして、本当に嬉しい事であります。これ
は日本・台湾関係の緊密及び親近感の増加を如実に表しているもの思います。

 日本交流協会が昨年行いました「台湾における日本語事情調査」によりますと、現在、
台湾においては約20万人の人達が日本語を学んでいるという結果が出ました。このような
状況の中で、我々日本交流協会も日本語普及、伝統文化の紹介、音楽、アニメ、ファッシ
ョン等の紹介及び交流を行ってきておりますが、南部地域においても、将来このような相
互理解を深める活動をいっそう強化して参りたいと考えております。これには本日お集ま
りの方々のご理解、ご協力が是非とも必要でありますので、今後ともよろしくお願い申し
あげます。

 最後に、改めて皆様と一緒に、天皇陛下の誕生日をお祝いするとともに、皆様方のご健
勝、ご発展を祈念致しまして、私のご挨拶とさせて頂きます。

 有り難うございました。



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