会だが、2006年の第13回大会は台湾で開催されている。今年の7月下旬、台湾の高校剣士た
ちが九州を訪れ剣道交流を行ったという。「台湾週報」がそれを報じているので、下記に
ご紹介したい。
この記事中に「熊本県の大津高校の1年生320人が2011年末に台湾を訪問する予定である
ことから、一行は同校への訪問を特別に日程に組み、台日青少年間の相互理解を深めるも
のとした」と出てくる。
この大津(おおづ)高校(白濱裕校長)の台湾訪問とは、今年12月に実施予定の修学旅
行のことだそうだ。これまで熊本県の公立高校で台湾に修学旅行を実施したことはなく、
大津高校が初めてだという。
大津高校のホームページを見ると、創立は大正12年(1923年)で、旧制大津中学校を前
身とするという。大正12年は、奇しくも台湾の李登輝元総統が生まれた年だ。普通科と理
数科があり、普通科には体育コースと美術コースがあり、男子サッカー部や女子バスケッ
ト部などが全国大会出場、美術も県下有数の各種コンクールでの上位入賞しているという。
このような文武両道に秀でた高校が台湾への修学旅行を企画したそうだ。修学旅行の成
功を祈るとともに、熊本県下の高校が大津高校にならって台湾へ修学旅行を実施するよう
になることを期待したい。
◆大津高校ホームページ
http://www.higo.ed.jp/sh/oozuhs/
台湾の高校剣士たちが九州で剣道交流
【台湾週報:2011年8月17日】
http://www.taiwanembassy.org/JP/ct.asp?xItem=215327&ctNode=3522&mp=202
台湾省体育会剣道協会の劉家安・理事長を団長とし、台湾の高校生の剣士たちをメンバ
ーにした訪日団の一行24人は、日本の対台湾窓口である財団法人交流協会の招きに応じ、7
月23日〜同30日に九州を訪れ、剣道交流を行った。
8日間にわたる訪問期間での一行の主な活動内容は、日本の高校剣道界の全国的な大会
「玉竜旗高校剣道大会」の試合見学だった。また、北九州市、熊本などで文化の体験を行
なうと共に、日本の高校生たちと剣道による交流活動も行った。
交流協会は、台日青少年間の文化交流を促進するために、今回の活動では特別に剣道を
テーマに定め、台湾で剣道を学ぶ高校生および大学生を九州に招き、交流を行った。「玉
竜旗高校剣道大会」の試合開催期間中に一行が訪問したことから、同剣道大会の主催団体
の1つである「西日本新聞社」の計らいにより、一行は実際に会場で試合を見学したほか、
日本の光稜高校の剣道部の生徒たちと親善試合を行い、技に磨きをかけた。そのほかに
も、台湾の若い人々が日本文化についての理解を深めるために、北九州市の小倉城、熊本
県荒尾市の宮崎滔天兄弟資料館、阿蘇火山博物館なども訪問し参観した。さらに、日本の
伝統的な茶道や博多人形の絵付け、ホームステイなどもそれぞれ体験した。また、熊本県
の大津高校の1年生320人が2011年末に台湾を訪問する予定であることから、一行は同校へ
の訪問を特別に日程に組み、台日青少年間の相互理解を深めるものとした。
今回の高校剣士たちの訪日団を歓迎して、台北駐大阪経済文化弁事処福岡分処(以下、
福岡分処)は、一行の帰国前日の7月29日に、訪日団の報告会および交流懇親会を福岡市内
で開催した。訪日団は交流協会の今回の招きならびに西日本新聞社などの協力に感謝の意
を表すため、メンバーの生徒2名が日本語で日本訪問での感想を報告すると共に、代表して
感謝の言葉を述べた。福岡分処の曾念祖・処長はあいさつの中で、「生徒各位は、引続き
学業と剣道に精進し、今後、台湾と日本のスポーツ、文化などの各交流の牽引者となるよ
う期待している」と述べた。
【外交部 2011年8月15日】