船にも過失があった」「沈没させたことは遺憾」として台湾側に謝罪の意を表し、また
台湾側から求められれば賠償する考えがあることを明らかにしている。さらに、交流協
会台北事務所の伊藤康一総務部長が15日に沈没した何鴻義船長の台北県内にある自宅を
訪れて遺憾の意を示している。
だが、台湾側は那須秀雄本部長の謝罪会見に不満を示し、何鴻義船長も正式な謝罪な
どを求めたという。
昨日の本誌で述べたように、中国が日台離間策を謀って乗り出してくる前に、日台は
譲るところを譲って事態を収拾するのが賢明な措置だ。これまでの日台交流の成果を示
すのは今なのだ。 (編集部)
【6月16日午前9時50分 TBS】
■TBSニュース
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3877763.html
16日朝早く、沖縄県尖閣諸島の魚釣島の沖合いで、台湾の抗議船と巡視船5隻が日本
の領海に侵入しました。
第11管区海上保安本部によりますと、16日午前4時ごろ、海上保安庁の巡視船が、台
湾の抗議船「全家福6号」と台湾の巡視船が尖閣諸島の魚釣島に向け航行しているのを
確認しました。
抗議船と台湾の巡視船は、海上保安庁の警告を無視し午前6時前には日本の領海に侵
入、午前7時前には魚釣島の沖合いに到着し航行を続けていましたが、およそ30分後に
は進路を南西に変え、航行しているということです。
この抗議船は、今月10日、魚釣島沖合いの領海で台湾の遊漁船と海上保安庁の巡視船
が衝突した事故に抗議するため、15日夜、台湾を出発していました。
この事故を巡っては、第11管区海上保安本部が遊漁船と巡視船、双方の船長を書類送
検しており、15日、那須秀雄本部長が会見し、「沈没させたことは遺憾」と謝罪の意を
表していましたが、台湾側は不満を示していました。
政府、台湾外交部に抗議…巡視船など尖閣沖領海内侵入で
【6月16日11時30分 読売新聞】
政府は16日午前、台湾の民間船と巡視船が、沖縄県の尖閣諸島沖の日本の領海内に入
ったことについて、台湾外交部に抗議した。
政府は、尖閣諸島沖に向けて抗議船が出発したとの情報を受けて、15日深夜に首相官
邸の危機管理センター内に情報連絡室を設置。船が尖閣諸島に近づいたことを受けて、
16日午前に官邸連絡室に格上げし、情報収集に当たった。