について紹介した際、義捐金は3月31日現在で約102億4千万円(36億1926万元=台湾ドル)
となっていた。
この日(4月1日)、台湾政府が発表したものではすでに106億円に膨らんでいたが、それ
も束の間、4月6日に台湾政府が発表したものはなんと110億円を突破していた。下記に、そ
れを伝える「台湾週報」の記事をご紹介したい。
ここで各国の義捐金の多寡について一喜一憂したり、国別比較をするのは控えたい。し
かし、台湾と中国のあまりの違いには愕然とさせられる。
報道によれば、中国は3月12日、中国赤十字会が日本赤十字社に約1,200万円(100万元)
の寄付を約束し、15日に緊急救援金として約6,000万円(500万元)の寄付を決定したとい
う。つまり、合わせて7,200万円の寄付だそうだ。
3月17日には、政府として「中国政府と人民は可能な限り日本が必要とする援助を提供す
る」と発表し、国営新華通信も「08年の四川大地震当時は日本が助けてくれた。今度は私
たちが日本を助けなければならない」と表明してもいた。
だが、人口2300万人の台湾が政府だけで9億円、民間の101億円を合わせて110億円の義捐
金が集まったことを思えば、台湾の56倍、13億人もの人口を擁し、今や世界第2位の経済力
を誇る中国の義捐金(寄付)が台湾の1パーセントにも満たないとは、あまりに寂しくない
か。「日本が必要とする援助を提供する」「今度は私たちが日本を助けなければならな
い」と表明したことも、空々しく聞こえてくる。
外交部:台湾の政府と民間による日本への義援金一覧
【台湾週報:2011年4月8日】
http://www.taiwanembassy.org/JP/ct.asp?xItem=193069&ctNode=1453&mp=202
3月11日に日本で発生した大地震および津波被害に対する、台湾の政府と民間による義援
金について、外交部NGO委員会が4月6日12時時点でとりまとめた義援金総額を発表した。
それによると、政府による義援金合計額は、3億2,464元(約9億1,000万円)、民間団体
による義援金合計額は、36億945億元(約101億1,000万円)で、総額39億3,409万元(約110
億2,000万円)となった。
詳細は以下のとおり:
● 政府機関による義援金 3億2,464万元(約9億1,000万円)
(1元=約2.8円)
・外交部 2億5,705万2,193元
・新北市政府 2,790万元
・台中市政府 2,400万元
・雲林県政府 19万元
・南投県政府 165万元
・南投県草屯鎮公所 13万元
・彰化県政府 153万元
・台南市政府 52万元
・桃園県政府 457万元
・高雄市政府 596万元
・内政部賑災専戸 114万元
●民間団体による義援金 36億945万元(約101億1,000万円)
・中華民国紅(赤)十字会総会 15億1,980万元 ※政府援助の1億元を含む
・台湾世界展望会 2億3,700万元
・慈済慈善事業基金会 12億7,569万元
・中華基督教救助協会 560万元
・中華民国聯合勧募協会 5,111万元
・台湾家扶基金会 3,995万元
・台南市美好社区関懐協会 100万元
・民進党党部 8,050万元
・長栄集団張栄発氏の個人名義 3億6,380万元 ※直接日本赤十字社に寄付
・中国信託慈善基金会 約3,500万元(1億円)※直接東京消防庁に寄付
【外交部 2011年4月6日】