台湾から大阪と兵庫に各100万枚の「マスクの恩返し」

昨日、台湾から大阪府と兵庫県に各10万枚のマスクが届けられたという朝日新聞の記事
を紹介した。

 その中で、台北駐大阪経済文化弁事処の黄諸候(こう・しょこう)処長は「台湾は新型
肺炎でとても苦しい経験をしたので、いち早く届けたかった」と話していたことが紹介さ
れていたが、マスクが届けられた5月20日、台湾でも新型インフルエンザの感染者が初め
て確認されたというのに、心の底から嬉しくなる話だ。

 マスクは各100万枚、計200万枚が両府県に贈られるという。改めて、神戸新聞と産経新
聞の記事を紹介したい。

 それにしても、台湾は1999年の大地震や「新型肺炎(SARS)騒動を通じて各国が協
力し合うことの大切さを学んだ」という。中国だってつい2年前の5月に起こった四川大地
震で同じ「大切さ」を学んでいるはずだが……。そういえば、四川大地震のチャリティー
・コンサートを開いたのは台湾出身の女優で歌手のジュディ・オングさんだったことを思
い出した。                               (編集部)


台湾、兵庫県にマスク寄贈 「復興支援恩返しに」
【5月21日 神戸新聞】
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0001936559.shtml

 新型インフルエンザの感染拡大を受け、台湾から兵庫県にマスク百万枚が贈られること
になり、二十日、第一便の十万枚が県庁に届いた。県は高校を中心に市町や病院への配布
を検討している。

 台湾の駐日代表部に当たる台北駐日経済文化代表処(東京)が、一九九九年の台湾地震
の際、県から受けた支援に対する恩返しにと、財団法人交流協会(同)を通じて提供を申
し出た。

 県庁で、台北駐大阪経済文化弁事処の黄諸候処長からマスクを手渡された井戸敏三知事
は「皆さんの心からのお見舞いに感謝する。一日も早く必要な方に届くようにしたい」と
述べた。

 黄処長は「台湾も(二〇〇三年の)新型肺炎(SARS)で苦しい経験をした。新型イ
ンフルエンザの問題が解決されるよう期待している」と話した。

 台湾地震の際、県は台湾に対し、約二億八千万円の義援金を送ったほか、復旧・復興業
務支援に延べ十八人の職員を現地へ派遣した。              (大島光貴)


【新型インフル】大阪と兵庫に台湾からマスク10万枚
【5月20日 MSN産経ニュース】
http://sankei.jp.msn.com/life/body/090520/bdy0905202303029-n1.htm

 新型インフルエンザの感染確認が相次ぐ大阪府と兵庫県に対し、台湾政府から20日、各
10万枚のマスクが贈られた。

 大阪府では、府社会福祉協議会の青木美知子事務局長が、総領事館にあたる「台北駐大
阪経済文化弁事処」の洪(こう)湫淦(しゆうかん)副処長からマスクを受け取った。今
後、発症者が集中している府北部や八尾市の介護施設、児童福祉施設などへ配布され、職
員や利用者に渡される。

 洪副処長は「新型肺炎(SARS)騒動を通じて各国が協力し合うことの大切さを学ん
だ。マスクの品薄で困っている日本の皆さんの役に立てば」と話していた。



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