台湾、隔離無視しクラブ行った男に罰金360万円

 台湾は武漢肺炎(COVID-19)に迅速かつ厳格な対応をしている事例に事欠かない。

 3月17日午後4時以降の海外からの飛行機の搭乗者は、台湾に入境後14日間の在宅検疫を義務づけた。この在宅検疫期間中は、自宅や宿泊施設からの外出禁止、台湾からの出境禁止、公共交通機関の使用禁止(空港から市内へは自家用車、社用車、友人・知人の車、防疫タクシーでしか移動ができない)、1日2回の自主的な検温を求めている。

 現在は、すべての外国人の入境を禁じ、帰台した台湾籍全員に14間の在宅検疫を義務づけている。

 在宅検疫義務に違反して外出した場合、強制的に施設隔離となったり、10万台湾元(約36万円)以上100万台湾元(約360万円)以下という罰金を科している。

 なんと、東南アジアから帰台し、在宅検疫を義務付けられていた台湾人男性がナイトクラブへ遊びに行き、100万台湾元(約360万円)の罰金を科されたという。

—————————————————————————————–台湾、隔離無視しクラブ行った男に罰金360万円【AFP:2020年3月24日】

 【3月24日 AFP】台湾当局は23日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため自主隔離を義務付けられていた男がクラブへ遊びに行き、100万台湾ドル(約360万円)という高額の罰金を科されたと発表した。

 男は東南アジアから最近台湾に戻ったため14日間の自主隔離を義務付けられていたが、22日、台北のナイトクラブにいたところを巡回中の警察に発見された。

 当局は男性の行動を「悪意があった」とみなし、罰金の最高額を科した。

 新北市(New Taipei City)の侯友宜(Hou Yu-ih)市長は、自主隔離下にあるべき人が「大勢が集まる換気の悪い場所に行ったことが分かれば、中央感染症指揮センターへ送られ、罰金100万台湾ドルを科される」と述べた。

 台湾当局は新型コロナウイルスへの対応で高く評価されており、感染者が出た国・地域からの渡航をいち早く制限し、現在では市民に広く受け入れられている明確な医学的助言を出すなどしている。

 また、新型ウイルスが最初に発生したとされる武漢(Wuhan)を中国が封鎖するより先に、台湾は中央感染症指揮センターの活動を始めていた。

 これまでに台湾では感染者は195人しか確認されておらず、うち死者は2人にとどまっている。

 ただ、新型コロナウイルスがパンデミック(世界的な大流行)となり、最近は海外から戻ってきた人によって感染者の数が増加している。

 そのため、台湾政府は現在すべての外国人の入国を禁じ、帰国した市民全員に2週間の自主隔離を義務付けている。

 隔離下にある人々は携帯電話のGPSとメッセージシステムで監視されており、自宅を離れた場合には警察に通知がいくという。(C)AFP

────────────────────────────────────────────※この記事はメルマガ「日台共栄」のバックナンバーです。


投稿日

カテゴリー:

投稿者: