北事務所の主催により「天皇陛下御誕生日祝賀レセプション」が台北市内で開かれた。王
金平・立法院長、廖了以・亜東関係協会会長、林永楽・外交部長、蔡焜燦・李登輝民主協
会理事長など台湾要人も臨席、数百人が集う盛会となった。
本会台北事務所にも招待状が届き、理事の早川友久(はやかわ・ともひさ)台北事務所
長が参加した。早速、ブログでその模様を多くの写真とともに伝えているのでご紹介したい。
昨日も述べたように、毎年、台湾で天皇陛下御誕生日祝賀レセプションが開催される意
義は小さくない。日本が台湾を中国と区別し、主権国家として認めることにつながるからだ。
再開されて10回目の節目のこのレセプションで、廖了以・亜東関係協会会長は、23日に
79歳を迎えられる今上陛下に祝意を表し「天皇陛下の下で日本が一日も早く復興を成し遂
げるよう、これからも全力で応援して行くと力強いメッセージを送った」(中央通信社)
という。
日本でも忘れられがちな「天皇国・日本」を胸に刻むレセプションでもある。
本日、台北で天皇陛下御誕生日祝賀レセプション開催 早川 友久(本会台北事務所長)
【台北事務所ブログ:2012年12月12日】
http://twoffice.exblog.jp/19658966/
写真1:樽井澄夫・交流協会台北事務所代表夫妻名で届いた「招待状」
天皇陛下の御誕生日を奉祝する「天皇陛下御誕生日祝賀レセプション」が今夜、台北市
内の国賓飯店で、日本交流協会台北事務所の主催により開催されました。本会台北事務所
も、交流協会からご招待状をいただいており、お花を贈るとともに、レセプションに出席
してきました。
この「天皇陛下御誕生日祝賀レセプション」が台湾との断行後、再び開催されるように
なったのは9年前の2003(平成15)年から。当時の内田勝久・交流協会台北事務所長(駐台
大使に相当)の英断によって実現したものです。国交のない台湾においてレセプションが
開かれるということは、日台関係にとっても、日本の対中外交にとっても非常に重要な意
義を有しているといえるでしょう。
レセプションは国歌斉唱に続き、樽井澄夫・台北事務所代表の挨拶から。今上陛下の79
歳の御誕生日を祝うとともに、日台関係がより一層良好になるよう祈念すると結びました。
写真2:挨拶する樽井代表
続いては、亜東関係協会の廖了以会長による祝辞。御母堂が日本人で、日本語は堪能と
いうことでしたが、挨拶は中国語で。祖父は日本時代の台中庁長を務めた佐藤謙太郎、台
湾人の御父上は早稲田大学出身と、非常に日本との縁の深い出自といえます。
挨拶のなかで、交流協会から、台中に暮らす御母堂へも祝賀レセプションの招待状が届
いたことに言及。残念ながら高齢のため出席できませんが、御母堂も大変光栄に感じてい
たということです。
また、レセプション開始前には王金平・立法院長も駆けつけましたが、樽井大使にお祝
いの言葉を述べ、公務のため先に退出されたことも披露されました。
ほかに、祝辞は述べられませんでしたが、林永楽・外交部長(外務大臣に相当)も登壇
されました。
写真3:挨拶する廖了以・亜東関係協会会長
写真4:乾杯する樽井代表夫妻と林永楽・外交部長
その後、樽井大使の発声で乾杯。2時間におよぶ祝賀レセプションは盛況裡に終わりました。
写真5:廖了以・亜東関係協会会長と談笑する蔡焜燦先生
なお、祝賀レセプションに際し、本会からは、昨年11月に急逝された黄昭堂・台湾独立
建国連盟主席に倣い「祝 天長節」と記した花をお贈りしています。
写真:本会からお贈りした「祝 天長節」と大書のお祝いの生花2基