湾・淡水の李登輝基金会(旧「群策会」)で始まっていることをお伝えしました。
今回の参加者は第1回の63人に続いて多い50人。団長は本会大阪府支部役員で元商社マン
の衛藤慎吾(えとう・しんご)氏、副団長は神奈川県支部役員で税理士の江成雅子(えな
り・まさこ)さん。
初日の22日、始業式のすぐ後の第1講の蔡英文・前民進党主席による「台湾の未来と日台
関係」について、早川友久(はやかわ・ともひさ)台北事務所長のレポートを「台北事務
所ブログ」から紹介しましたが、2日目の模様もご紹介します。
いずれの講義も充実した内容だったようで、参加者は大満足だったようです。後日、講
義の詳しい内容はお伝えしますが、取り急ぎ速報です。ブログでは表情豊かな講師陣の講
義の写真を掲載しています。
第18回・日本李登輝学校台湾研修団 2日目
【台北事務所ブログ:2012年11月23日】
http://twoffice.exblog.jp/19555888/
昨日午後の蔡英文主席の講義で開幕した第18回・日本李登輝学校台湾研修団は2日目を迎
えました。本日は朝から夕方までずっと座学の日。
午前9時15分から、黄天麟先生(元総統府国策顧問・元第一銀行頭取)による「台湾の経
済と日台FTA締結」でスタート。FTAとひとくちに言っても、慎重に締結先を考慮し
なければならない。例えば、農作物でも、相互に補完できるような品物を輸出できるよう
な相手先を選ばなければ却ってデメリットを生み出してしまうなどと警鐘を鳴らしました。
続いては初登場の陳南天・台湾独立建国聯盟主席。昨年11月に急逝された黄昭堂主席の
後任として台湾独立運動の先頭に立ってらっしゃいます。タイトルは「基隆と日本の交流
史」。故郷でもあり、副市長や代理市長を務められたこともある基隆と日本の密接な交流
についてお話しいただきました。基隆は内台航路の玄関口として、軍港として日本時代も
戦後も重要な役割を果たしてきました。そんな基隆にスポットを当てた内容です。
陳主席には明日、実際に基隆での野外研修にご同行いただく予定です。
ランチを挟んで午後一番の講義はご存知「老台北」の蔡焜燦先生。「台湾人が大切に思
うもの」と題された講義はまさに蔡先生の独壇場。相変わらずの丁々発止でユーモアたっ
ぷりの語り口であっという間に参加者を魅了。日本と台湾の世界でも類を見ない密接な関
係を紐解く蔡先生の講演に一同感無量の様子でした。
そしてフィナーレは国際法の若手ホープ、李明峻先生(新台湾国策シンクタンク副執行
長)による「台湾の国際法的地位」は、国際法の基礎を簡単明瞭に解説しながら、台湾と
中華民国の関係を国際法の観点から講義。多くの人々が混同している国際政治の視点と国
際法の視点を峻別して分かりやすくご説明いただきました。
午後5時半までの講義で本日の予定は終了。今夜は自由行動のため、台北市内へ繰り出し
たり、淡水の夜市を楽しんだりと思い思いに過ごされたようです。
明日は基隆、宜蘭への野外研修へ出発。月曜日に淡水へ戻り、李登輝元総統の特別講義
です。 (つづく)