ませました。首から切断された写真は本当に見るに耐えられないほど酷いもので、猟奇的事件とも
思えました。
産経新聞が共同通信の記事を転載して、八田與一像の切断に使ったノコギリを、元台北市議会議
員だという男と共犯だった女性の友人宅で押収したと伝えています。その記事を下記に紹介しま
す。
このようなことにもめげず、嘉南農田水利会は昨日、銅像は応急措置的な修復が間に合うという
ことで、八田與一技師の墓前祭(75週年追思會)を予定どおり5月8日に実施すると発表しています。
恐らく、犯人の思惑とは異なり、この事件を奇貨としてさらに日台の絆は強まるものと確信して
おります。
なお、奇しくもPHP研究所から5月6日発売の月刊「歴史街道」6月号は八田與一を特集し、本会の
渡辺利夫会長がメインとなる論考を寄稿していて、論考の最後にこの事件のことを書き加えられた
そうです。またこの特集には、李登輝元総統や片倉佳史氏も寄稿されているそうです。
◆月刊「歴史街道」6月号(5月6日発売 定価:680円)
https://www.php.co.jp/magazine/rekishikaido/
日本人技師・八田與一像損壊、切断したのこぎり押収
【産経新聞:2017年4月18日】
http://www.sankei.com/world/news/170418/wor1704180042-n1.html
写真:日本人技師の銅像をのこぎりで切断する際の写真(フェイスブックから・共同)
台湾南部で起きた日本統治時代の日本人技師銅像の損壊事件で、警察当局は17日夜、銅像の切断
に使われたとみられるのこぎりを、容疑を認めている女性の友人宅で押収した。台湾メディアが18
日までに報じた。
事件では中国との統一を主張する政党の党員と仲間の女性が容疑を認めており、警察が裏付け捜
査を進めている。
これまでの調べでは、2人は14日に銅像のある台南市・烏山頭ダムへ行き、15日未明、ダム建設
を主導した八田與一氏の銅像の頭部を切断。その後、のこぎりを台湾東部の台東にある女性の友人
宅に郵送していた。
また2人の活動を支持するグループのフェイスブックには、2人が像を壊す際の写真が掲載され
た。3月末に台湾の急進独立派が国民党の最高指導者だった蒋介石の銅像の頭部を切り落とし、フ
ェイスブックで写真を公開する騒ぎがあり、模倣した可能性もある。(共同)