このたび、日本の法務省は関連省令を改正し、本年5月から戸籍の国籍欄に「台湾」と表記することを可能にする。
この朗報に接し、感無量、心震える思いです。
当たり前のことですが、台湾人が自分の出身地を「台湾」であると初めて言えるのです。
これまで長い間、日本に暮らす台湾人は戸籍に「台湾」と表記することを許されず、「中国」と書かれ、時には役所の拡大解釈で「中華人民共和国」と書かれてきました。
その為、「中国人」と誤認され、公的手続きや職務質問等において不必要な困難や屈辱を経験してまいりました。
日本政府にアイデンティティの尊重を訴え、是正を求める我々の声は全く聞き入れられませんでした。
しかし、そんな台湾人の訴えに耳を傾け、理解を示して積極的に行動を起こしてくれたのは日本人の活動グループの方々でした。
長年にわたり、署名活動や関係各所へ働きかけを行うなど、台湾人の力の及ばないところまで力を尽くして下さいました。
その努力が今回の決定に結実し、我々台湾人の尊厳と名誉が正しく認識される道が開かれたことに、心から感謝申し上げます。
日本政府関係者の皆様、そして長年にわたり私たちを支えて下さった日本社会の皆様に、重ねて心より感謝申し上げます。
全日本台湾連合会は、今後も日本社会の一員として、相互理解と友好関係の促進に努め、より良い社会の構築に貢献してまいります。
2025年2月17日
全日本台湾連合会
常務理事会・理事会一同。
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