本紙で何度かご案内したように、去る2月22日午後、本会秋田県支部が秋田市内において元海上自衛隊自衛艦隊司令官・元海将の湯浅秀樹氏を講師に「第7回・日本李登輝友の会秋田県支部講演会」を開催しました。
演題は「海の視点から見た日本の防衛」。
佐藤典子・支部長は、秋田に駐屯地のある陸上自衛隊や航空自衛隊と違い、海上自衛隊にはあまり馴染みがないのでどうかなと思っていたそうです。
加えて当日は、地吹雪で視界ゼロという悪天候だったそうで、少し遠方から申し込みをされた方は軒並み不参加になってしまったそうです。
しかし、蓋を開けてみればなんと67名もの方が参加し、若い世代も参加していたそうで盛会だったとのことです。
レポートには記されていませんでしたが、講演会は、秋田県支部設立のときに記念講演され、昨年12月31日に亡くなられた故川村純彦・前日本李登輝友の会副会長(元海将補)に黙祷を捧げてから行われたそうです。
支部設立に尽力していただいた先人を忘れない佐藤支部長のお人柄が伝わってきます。
地吹雪舞う中でも盛会だった湯浅秀樹・元海上自衛隊自衛艦隊司令官の講演会
秋田県支部長 佐藤 典子
地吹雪が舞い上がる悪天候、おまけに近隣施設のイベントで、道は大渋滞し駐車場がどこも超満員、という条件が悪い中で講演会を行った。
蓋を開けてみると、67名の参加があった。
講演では、日本の海上輸送の状況、日本のEEZと周辺事情、中国の海軍戦略とりわけ南シナ海及び東シナ海での中国軍の活動、米中日の戦力比較を述べられた上で、我が国の防衛力の抜本的強化、国家防衛戦略のアプローチをわかりやすく解説して頂いた。
スタンドオフ防衛能力の運用、無人艇での戦い、ミサイル戦、サイバー宇宙領域・電磁波領域での戦いなど将来の戦い方について述べられた。
最後に何より人的基盤の強化のため隊員の処遇改善をどう進めていくかというお話をいただいた。
ぎっちり1時間25分、参加者皆集中して聴講した。
講演後、なんと21名の方から質問があり、講師の意向で、全てにお答え頂いた。
質疑応答だけで45分という、運営泣かせの時間オーバーな展開であったが、参加者にとっては普段触れ合うことのない海上自衛隊の活動を知ることができ、有意義な会であったと思われる。
若い方も数人おられ一生懸命メモを取っていたのも頼もしく思えた。
参加者からも、「学校でこういう話をしてもらうわけにはいかないのか」という声が多数あった。
。
※この記事はメルマガ「日台共栄」のバックナンバーです。