台湾の近代教育は、明治28(1895)年、ここ台北恵済宮に置かれた芝山巌学堂から始まった。
全国から選り抜かれた6人の教師は、台湾人の学童と寝 食をともにし、心血を注いでその任務に従事したが、やがて、匪賊の襲撃により全員が惨殺されるという悲劇に見舞われる。
しかし、そのとき彼らが示した不退転の決意は永く語り継がれ、芝山巌は、台湾教育の聖地となったのである。
台湾に派遣された6人の教師のうち最年少であった平井数馬は、明治11(1878)年に松橋で生まれ、幼少期から飛び級を繰り返し、濟々黌を16 歳で卒業した伝説的な秀才です。
明治 28(1895)年に文部省通訳官として渡台し、日台会話集の編纂など、台湾教育の近代化に貢献しましたが、翌年元日に起きた芝山巌事件において17歳の若さで落命しました。
台湾では、殉職した5人の教師と共に「六氏先生」として今なお敬愛されています。
当日は、平井数馬の遺徳を偲び、慰霊と顯彰を行います。
ぜひ御參加ください。
平井数馬顕彰会 会長 白濱裕
◇ ◇ ◇
・日 時:
令和 7(2025)年2月1日(土)
・場 所:
熊本県護国神社
熊本県熊本市中央区宮内3−1
http://kumamoto-gokoku.jp/ ※境内に駐車可
慰霊祭 10 時〜10 時40分
講演会 11 時〜12 時00分
「平井数馬とその時代」 講師:増田隆策氏(郷土史家)
直 会 12 時〜13時30分
・参加費:
2,000円(玉串料、講演会資料代を含む。
)
*講演会の資料として、参加者には書籍『「六氏先生」最年少平井数馬伝』 (A4版 232頁)を
無料配布いたします。
*直会に御参加の方は、別途1,000円を承ります。
・主 催:
平井数馬顕彰会
◆平井数馬歿後130年祭記念講演会
演題 「平井数馬とその時代」
講師 増田隆策氏(郷土史家)
【講師プロフィール】
昭和50(1975)年、島根大学卒業後、熊本県警察に入り、主に生活安全(防犯)畑を歩む。
平成8(1996)年、警察学校教官時代に神風連や西南戦争における警察活動に興味を持ち、警察史の研究を始める。
山都警察署長を最後に退職した後は、警察史の講師として警察職員の指導に当たるほか、郷土の歴史や偉人の調査研究に努めている。
主な著書に『史実を探る 神風党の変』、『西南戦争と警察』、『山都の守り135年』、『台湾大甲の聖人 志賀哲太郎』などがある。
◆お申し込みについて
・準備の都合上、令和7年1月25日(土曜日)までに、必要事項(お名前、ご住所、電話番号、
メールアドレス、ご参加行事[慰霊祭・講演会・直会])をお知らせください。
・電子メール、葉書等でお申し込みの場合は、上記の必要事項を記入し、下記の問合せ先へお
申し込みください。
・問合せ先:
白濱 裕(平井数馬顕彰会会長)
〒861-8084 熊本市北区清水岩倉2丁目12-11
電 話:080-5261-3294
E-mail:hiraikazuma_jimukyoku@googlegroups.com
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※この記事はメルマガ「日台共栄」のバックナンバーです。