査」を発表した。
2008年と2009年にも実施しているが、いずれも「台湾を除き、あなたの最も好きな国・
地域はどこですか」に対して、日本と答えたのは断トツの1位で41%。2位の中国:8.5%、
3位のアメリカ:8%を大きく引き離し、「世界一の親日国」台湾の親日ぶりを裏付けた。
また「日本に親しみを感じますか」という質問に対しては75%が親しみを感じると答
え、2009年の62%から13ポイントも伸びている。
さらに「旅行するとした場合、どこへ行きたいですか」でも日本は39%で、2009年の
44%より5ポイント下がったもののやはり1位。2位の欧州:32%、3位の中国:14%を引き
離している。
この世論調査で面白いのは、台湾の人々が「最も好きな国」日本について、重ねて「日
本は信頼できる国と考えますか」「日本と台湾の関係は将来どうなると考えますか」と質
問している点だ。
「日本は信頼できる国と考えますか」では「信頼できる」と答えた人は53%で、2009年
の44%より11ポイントも増え、また「日本と台湾の関係は将来どうなると考えますか」で
は「発展する」と答えた人はさらに多く63%にものぼっている。これもまた2009年の50%
から大きく伸びている。
詳しくは下記の「2011年度台湾における対日世論調査」をご覧いただきたい。また、メ
ディアの多くも報道しているが、ここではNHKのニュースを紹介したい。
ところで、この6月20日に発表された最新の「第8回日中共同世論調査」によれば、日本
人の中国に対する印象についての答えは「良くない印象を持っている」「どちらかと言え
ば良くない印象を持っている」を合わせると84.3%ともなり、過去最悪の結果となってい
る。
恐らく、いま日本人に台湾についての世論調査を行えば、中国に対しての印象とまった
く逆の数字が出てくるだろう。しかし、政界からも経済界からも「日台FTAを結ぼう」
といった声はさっぱり聞こえてこない。台湾との国交を正常化しようという声もさらさら
聞こえてこない。いつも台湾政策は中国政策の裏返しでしかない。
このような交流協会台北事務所の「対日世論調査」は日本の指標とならないのだろう
か。台湾に対する国策(?)と国民感情が大きくかけ離れているのが、この日本の現状
だ。
◆2011年度台湾における対日世論調査(PDF版)
台湾“最も好きな国は日本”
【NHK:2012年6月22日】
*動画もあり
東日本大震災のあと180億円を超える義援金を寄せた台湾で、日本の印象について世論調
査が行われ、最も好きな国は日本と答えた人が41%と、2番目に多かったアメリカと中国を
大きく上回る結果となりました。
この調査は、日本政府の台湾との窓口機関である「交流協会」が、2008年以降行ってお
り、今回が3回目です。
調査は、ことし1月から2月にかけて行われ、台湾の住民およそ1000人から回答を得まし
た。
それによりますと、最も好きな国や地域はどこかという質問に対しては、日本と答えた
人が41%に上りました。
この数字は、2年前に行われた前回の調査より11ポイント減ったものの、2番目に多かっ
たアメリカと中国の8%を大きく上回る結果となりました。
また、現在の日本と台湾の関係について、「大変よい」または「よい」と答えた人は
53%と、前回より25ポイント増えたほか、東日本大震災のあと、「日台関係がより緊密に
なった」と答えた人は合わせて66%に上り、震災をきっかけに広がった日台間の交流を反
映した形となりました。
一方、台湾が最も親しくすべき国や地域については、中国が37%と前回より4ポイント増
えたのに対し、日本が29%、アメリカが15%などとなっていて、中国と台湾の経済的な結
びつきが強まっていることが背景にあるものとみられます。