台湾が蒙った豪雨や台風の被害などに対し、交流協会台北事務所などが早々に台湾側にお
見舞いしたことを紹介しつつ、交流協会台北事務所が6月21日に発表した「2011年度台湾に
おける対日世論調査」に触れた感想をつづっている。
交流協会台北事務所の担当者は「東日本大震災でいただいた支援を思えば、どこよりも
迅速でなければ…」と答えていたそうで、台湾の日本の出先機関の考え方を知って安心し
た方も多いのではないだろうか。日台関係を支える基本は、お互いに相手を思いやる感覚
がまずなければならないと切に思う。
交流協会台北事務所のホームページに掲載された「お見舞い」記事2本を併せて紹介した
い。また、「2011年度台湾における対日世論調査」については、6月23日発行の本誌記事を
ご覧いただきたい。
◆ 世界一の親日国・台湾の親日ぶりを裏付ける「2011年度台湾における対日世論調査」
http://melma.com/backnumber_100557_5591496/
人気揺るがぬ日本 吉村 剛史
【産経新聞:平成24(2012)年6月25日「外信コラム・台湾有情」】
今月は台湾でも発達した梅雨前線による豪雨に続き、台風5号が襲来。各地で死傷者が出
たのをはじめ、農作物などが多額の損害を受けた。
そんな中、日本の対台湾交流窓口機関、交流協会(東京)と同台北事務所(大使館に相
当)では、両災害発生直後に「お見舞い」の意を書簡などで台湾側窓口機関に伝達した。
「早業ですね」と担当者にたずねると、「東日本大震災でいただいた支援を思えば、ど
こよりも迅速でなければ…」とのこと。
台湾側からも日本の台風4号被害に、即座に「お見舞い」が寄せられている。
交流協会の2011年度対日世論調査では、台湾社会の2人に1人が日台関係を「良好」、4人
に3人が「日本に親しみを感じる」と回答。前回(09年)調査を上回っており、震災後に日
台間の絆が強まっていることは疑いようがない。
しかしながら、「最も好きな国・地域」では日本(41%)がトップを守ったものの、前
回調査(52%)から11ポイントも下落していた。
1、2月の調査期間中に台北市内で発生した日本人男女によるタクシー運転手への暴行事
件の影響が疑われるが、台湾の友人からは、「そうだとしても2位は1ケタ(%)台。ここ
では誤差の範囲内だ」と笑い飛ばされてしまった。(吉村剛史)
当地台風5号の被害に対する当所からのお見舞い状の発出
【交流協会台北事務所HP:2012年 6月 21日】
6月21日午前7時30分、岡田健一・交流協会台北事務所総務部長から、蘇啓誠・亜東関係
協会秘書長代行に対して、台風5号により農作物等に大きな被害が出たことにつき、心より
お見舞い申し上げる等の趣旨を電話で伝達しました。
同日午前10時、樽井澄夫・交流協会台北事務所代表から、廖了以・亜東関係協会会長に
対して、台風5号により、農作物等に大きな被害が出たことにつき、心よりお見舞い申し上
げ、一刻も早い復旧を衷心より願っている等の趣旨を電話で伝達しました。これに対し
て、廖了以・同会長からは、わざわざ樽井代表から早速お見舞いをいただき大変感謝す
る、日本における台風被害についてもお見舞い申し上げる等を述べられました。
更に、同日午前10時半、樽井澄夫・同代表から、楊進添・外交部長に対して、農作物や
道路等を中心に台湾各地で大変な被「0610豪雨」に対する注意喚起害が生じたことにつ
き、深く胸を痛めており、交流協会を代表して心からお見舞い申し上げ、被災された方が
一日も早く元の生活に戻れることを衷心よりお祈りする旨のお見舞い状を発出しました。
当地豪雨災害に対する交流協会から亜東関係協会へのお見舞い状の発出
【交流協会台北事務所HP:2012年 6月 15日】
6月13日午後、大橋光夫・公益財団法人交流協会会長から、廖了以・亜東関係協会会長に
対して、6月10日以来の豪雨によって、台湾各地で大きな被害が発生していることにつき、
交流協会を代表し、心からお見舞い申し上げ、被災された方が一日も早く元の生活に戻れ
ることを衷心よりお祈りする旨のお見舞い状を発出しました。
また、同日午後東京においても、今井正・同協会理事長から、沈斯淳・駐日台北経済文
化代表事務所代表に対して同趣旨のお見舞い状を発出しました。