落としどころは…  吉村 剛史(産経新聞台北支局長)

【産経新聞:2012年9月12日「台湾有情」】

 沖縄県・尖閣諸島を、「わが領土」とする中台の主張は、付近で石油資源埋蔵の可能性
が指摘された後の1970年代に突然始まっており、どうみても苦しい。

 台湾当局が尖閣を「宜蘭県頭城鎮大渓里」として登録したのは2004年。大方の住民は
「政治上の地名」と冷ややかだ。

 台湾でも活動家らが、遊漁船で日本領海を侵犯したり、夏休み前後の台北日本人学校付
近で「日本人は台湾から出てゆけ」と叫んだりしたこともあった。しかし、台湾社会の支
持は集められず、逆に新聞投書欄には「出てゆくべきは誰か」との題で、日本人学校が日
の丸と台湾の旗をともに掲揚していることに触れ、遊漁船に中国国旗を掲げた活動家らを
非難する言葉が連なっていた。

 ただ、日本統治時代には尖閣周辺で漁をし、日本の敗戦とその後の中台の複雑な歴史に
翻弄された宜蘭の漁民やその子孫に、同情の余地がないとはいえない。

 09年から途絶えていた日台漁業交渉が近く再開する兆しだが、対中関係改善に努める一
方、対日関係も重視し、かつ尖閣の歴史に造詣の深い馬英九総統は、どんな「落としどこ
ろ」を想定しているのだろうか。東日本大震災後に育まれた良好な日台関係が双方に生き
れば喜ばしいが。


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