【産経新聞:平成25(2013)年3月8日】
【台北=吉村剛史】東日本大震災で巨額の義援金を寄せた台湾に対し、日本の対台湾窓
口機関、交流協会台北事務所(大使館に相当)が昨年3月、台湾の新聞などで展開した「感
謝広告」が、来年2月以降の台湾の教科書に掲載されることになった。
採用された広告は、宮城県石巻市の中学生らが、古タイヤを利用した手製の太鼓を打っ
ている場面に、「元気です。ありがとう台湾」と書かれている。
台湾の教科書出版大手の中学3年生用「公民」の「世界公民の基本素養」の項で、国際社
会への関心の重要性を紹介する部分に資料として掲載される。
震災後、日本は各国の主要新聞に感謝広告を掲載したが、台湾が対象外だったことに批
判の声が上がり、民間有志が募金で台湾の新聞に感謝広告を掲載。震災1年の昨年3月に
は、交流協会が感謝広告やCMを作成し、台湾の新聞に掲載し、テレビで放映した。
広告は、昨秋、台湾の別の教科書会社が高校の公民教科書に掲載を検討していたが、取
り上げ方をめぐって日台双方の思惑が異なり、物別れとなっていた。
*中学校3年生の公民教科書に採用された広告は中央通信社のニュースが掲載しています。
◆交流協会作成の震災支援感謝広告、台湾の教科書に掲載へ[2013/3/8] http://japan.cna.com.tw/Detail.aspx?Type=Classify&NewsID=201303080004