箱子』(講談社、2012年)を出し、続いて『ママ、ごはんまだ?』(講談社、2013年)を出してい
る。
この2つの本を基に映画「ママ、ごはんまだ?」が来年2月11日に公開されるにあたり、1月25日
には台湾文化センターで試写会も行われる。
昨年はまた『わたしの台南』や『わたしの台湾・東海岸』、『台南:「日本」に出会える街』を
次々と出版して乗りに乗り、「時の人」という印象が強い一青妙さんを、毎日新聞「ひと」欄が紹
介している。
◆「ママ、ごはんまだ?」公式HP
http://www.mama-gohanmada.com/
一青妙さん=台湾の魅力を日本に伝える情報発信に尽力
【毎日新聞:2016年1月18日「ひと」】
http://mainichi.jp/articles/20170118/ddm/008/070/119000c
エッセイスト、歯科医、女優とマルチな才能を発揮する。今力を入れているのが亡き父の故郷で
ある台湾の魅力を日本に伝え、日台をつなぐ活動だ。昨年11月、台湾全島を自転車で一周するツ
アーに挑戦し、台湾の新たな魅力を体感した。
台湾5大名家といわれる基隆の顔家の長男である父と日本人の母の間に生まれた。台北で育ち、
11歳で日本に移住した。一青は母の旧姓だ。中学時代に父、大学時代に母を病で失い、台湾とは縁
遠くなっていたが、9年前から仕事などで台湾に行く機会が増えた。
しかし、家族と過ごした思い出の台北は都会へと変貌していた。人情味あふれる昔懐かしい台湾
らしさが息づいていたのが南部の古都・台南だった。台南の食や名所を歩き、2年余り前に著書
「わたしの台南」を出版した。日本各地で講演を重ね、台湾の情報発信に尽力する。「台南市親善
大使」にも任命された。
「素人同然」ながら初挑戦した自転車ツアーでは、九州ほどの大きさの台湾本島一周約970キロ
を8泊9日で走破した。台湾では本島一周を「環島」と言う。「環島しないと台湾人じゃない」。参
加者たちの言葉に強くひかれた。民主化と共に台湾人意識を強め、台湾を深く知ろうという渇望が
環島に導いていた。
自身も各地で名産に舌鼓を打ち、沿道の声援に胸を熱くした。完走後、涙があふれ、こうあいさ
つした。「環島で自分の台湾アイデンティティーが本物になりました」
<文と写真・鈴木玲子>
■人物略歴
東京都在住。歌手の一青窈(よう)さんは実妹。著書が原作になった映画「ママ、ごはんまだ?」
が2月に公開。
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*チケットは、取替、変更、キャンセルはお受けできませんのでご了承のほどお願いします。