「日月潭(じつげつたん)サイクリングコース)(中華民国自行車騎士協会)は日台初となる「姉
妹自転車道協定」を今治市で締結した。
協定を結んで1年となり、「瀬戸内しまなみ海道振興協議会」や県の「愛顔(えがお)サイクリ
ングキャラバン隊」メンバーらがこのほど日月潭のサイクリング行事に参加し、交流を深めたとい
う。下記に毎日新聞の記事をご紹介したい。
日本と台湾の間では、この「姉妹自転車道」のようにさまざまな分野で姉妹提携が続いている。
12月18日に東武鉄道と台湾鉄路管理局友好鉄道協定を結ぶ予定だが、日台間の鉄道提携はこれで15
件目となる。また、2013年以降だけでも、下記のような、面白いと言っては語弊があるが、興味深
い提携が結ばれている。
・東京都水道局と台北市水道事業部門の水道提携(2013年4月12日)
・共同通信社と中央通信社が協力協定(2013年5月1日)
・東京スカイツリーと台北101の友好計画(2013年5月13日)
・岡山県美作市のNPO法人英田上山(あいだうえやま)棚田団と新北市金山区の八煙集落の台日
姉妹棚田交流協定(2013年8月10日)
・札幌市の丸山動物園と台北市立動物園の友好園提携(2013年10月31日)
・西都原考古博物館と十三行博物館の姉妹博物館(2013年12月23日)
・富士山(日本富士山協会)と玉山(中華民国山岳協会)の友好山(2014年2月7日)
・広島県教育委員会と桃園県教育局の教育協定(2014年5月22日)
・秋田県スキー連盟と台湾スキー協会が友好協定を(2014年8月19日)
・瀬戸内しまなみ海道と日月譚自転車道が姉妹自転車道(2014年10月25日)
・日本海事協会と中国験船センターの洋上風力発電設備の開発協力覚書(2015年3月10日)
・日本医師会と台湾の医師団体の災害時医師派遣協定(2015年7月30日)
・東京ガスと台湾中油の液化天然ガス分野における協力協定(2015年8月13日)
・徳島県教育委員会と新竹市教育処の教育交流協定(2015年9月7日)
これ以外にも、湖や温泉、大学間の学術協定、防災協定など多くの分野で網の目のように覚書や
協定が結ばれている。台湾へ修学旅行を実施する高校も、今年は昨年の2万人から3万人に増えると
見込まれていて、その絆は深まるばかりだ。
去る11月26日には、安倍総理の政治主導により、10年越しの交渉を続けてきた「租税協定」(日
台民間租税取決め)が日本の公益財団法人交流協会と台湾亜東関係協会で締結している。残るは自
由貿易協定(FTA)や経済連携協定(EPA)のみと言われている現在の日本と台湾だ。
しまなみ海道 「姉妹自転車道1年」 台湾・日月潭で交流深め
【毎日新聞・愛媛版:2015年12月12日】
台湾の湖「日月潭(リーユエタン)」を周回するサイクリングコースと瀬戸内しまなみ海道が
「姉妹自転車道」になって1年を迎えたことから、沿線自治体などでつくる「瀬戸内しまなみ海道
振興協議会」や県の「愛顔(えがお)サイクリングキャラバン隊」メンバーらがこのほど日月潭の
サイクリング行事に参加し、交流を深めた。
一行は同協議会長の菅良二・今治市長、副会長の上村俊之・上島町長、県サイクリング協会メン
バーら計25人。約3000人のサイクリストが日月潭周辺の約30キロコースを走る国際的イベント「日
月潭Come Bike Day」に菅市長らが参加したほか、しまなみ海道をPRするブースを湖畔の会場に
出し、サイクリングマップなどを配った。
協議会事務局の今治市観光課によると「しまなみ海道にはぜひ行きたい」「1度訪ねたが、景色
が素晴らしかった」などと参加者の反響も良く、来年10月にしまなみ海道である国際サイクリング
大会「サイクリングしまなみ2016」に向けたPRと交流活動をさらに強めたいという。
【松倉展人】