ありがとう!蔡英文総統!  全日本台湾連合会

一瞬たりとも心休まることなく走り続けてこられた8年間、今そのバトンを新総統に手渡して静かに競技場を後にしようとする我らが総統、蔡英文閣下に、在日台湾同胞を代表して心より感謝を申し上げます。

台湾総統とは強権を振りかざす中国に対峙しながら、一枚岩でない国内の政治に立ち向かうという苦労の絶えない仕事であるにもかかわらず、2016年、我らが小英は2300万同胞の明るい未来のために、苦労を厭わず敢えて火中の栗を拾われた。

あの時に蔡英文という類い稀な政治家がこの台湾に存在していたという僥倖を私たちは永遠に心に刻む。

この8年間、蔡英文総統は内外の諸課題に懸命に取り組み大きな成果をあげられた。

国内においては抵抗の強い「年金改革」を成し遂げ、財政状況を好転させた。

過去に迫害を受けた受難者に目を向け、転型正義の課題にも取り組んだ。

また特筆すべきは、2020年の武漢肺炎の世界的流行において、世界中の国々がなす術なく立ちすくんでいた中で、WHOからの協力も得られないまま、見事に対応し、諸外国に台湾の実力を認知させたばかりでなく、自国の価値に目覚めた台湾住民のアイデンティティを高めることにもなった。

経済面では、蔡英文政権の8年間にコロナ禍があったにもかかわらず経済成長を遂げ、GDP成長率は平均3.2%、株価は8年間で2倍になった。

この間に米中関係は対立を深め、中国は武力行使を隠そうともせず台湾に脅しをかけ続けている。

そのような中でも台湾と日米との絆は格段に強くなり、インド太平洋地域の枠組みのなかで安全保障も強化された。

さらには台湾問題に冷淡であったヨーロッパとも関係を飛躍的に発展させることに成功した。

こうして振り返ると、改めて蔡英文総統が如何に類い稀な名政治家であったかが分かる。

私たちは、胸を張って世界の国々に“Taiwan can help!”と言えるまでになったこの8年間を忘れない。

蔡英文総統閣下、心より感謝申し上げます。

そして我らが小英、これからはどうぞごゆっくりお休み頂きたいのですが、あなたの持つ力を台湾はまだ必要としています。

どうか、これからも頼清徳新総統をサポートしながら、私たちと共にあって下さいますようお願い致します。

これまで本当に御苦労様でした。

御多幸と御健康をお祈りしています。

蔡英文総統、讃!

  2024年5月13日

                                      全日本台湾連合会                                      会 長  趙 中正                                      常務理事会・理事会一同。

※この記事はメルマガ「日台共栄」のバックナンバーです。


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