【読者の声】李登輝さんの来日を考える [群馬県 飯野己子男]

李登輝さんの来日を考える

                       群馬県 飯野己子男(46歳、会社員)

 私は李登輝さんが大好きです。ネットを探していたら、御会のことを知りました。

 以下の拙文は私が県内地方紙に投稿したものです(掲載時=台湾とのお付き合い)。
ただし、「付記」以降は私のワープロメモです。

 この拙文をどうしてくれという特に希望はないのですが、御会の存在を知りうれしく
なりましたので、意を決してメール送付いたします。

 台湾(中華民国)の前総統・李登輝さんが3度目の来日をした。長身でガッチリした
体躯のこの方は来日するたびに満面の笑みを浮かべる。22歳まで日本人だったと言う李
登輝さんは、いまだ日本人には人気が高い。

 実兄が太平洋戦争で日本人として戦死し祀られている靖国神社の問題に対しても「こ
ういう問題が外国政府に批判される理由はない」と明言するが、真っ当なことにも関わ
らず、こんなことを言ってくれる外国要人は李登輝さん以外にいない。さらには「中国
や韓国が自国の中で処理できないがゆえに(対日カードとして)作り上げられた」と中
韓両国を非難する冷静さと大胆さを持っている。

 大正12年生まれの李登輝さんは既に84歳になり、あと何回も日本に来られない。台湾
に対し日本もお返しができないものか。それには台湾出身者の永住者や就労者が、まと
めて中国籍となって不当な扱いを受けないような法改正をしてあげることがいいと思う。
王貞治、テレサ・テン、欧陽菲菲、安藤百福(日清食品創業者)、蓮舫など芸能界、ス
ポーツ界、実業界で活躍する方々が少なからず悩んだ国籍問題を解決してあげたい。お
つきあいとは、そういうものだと思う。

【付記】
 李登輝さんは国賓であるが、政府要人が会うことが適わない方である。しかし、この
笑みは郷里に帰る人の顔である。180センチを超えるこの方の笑顔は絵になる。

平成19年6月9日、李登輝前台湾総統帰国。滞在は5月30日から6月9日までの11日
間。「観光」のため来日。講演会も数カ所で開催。9日夜、中華航空機で帰台した。

 確かに今回は、米国での実績を踏まえ、事前に日本国政府に打診してあった上での訪
日らしい。これを政府も賛意を示し目を瞑った。いまできる最良のいい訪日だったと思
う。何回も懐かしい第二の故国に来て欲しいものだ。

●「意を決して」メールをお送りいただいたとのこと、飯野さん、ありがとうございま
 した。ご指摘のとおりこういう「冷静さと大胆さを持っている」真の政治家は本当に
 少なくなりました。外国人登録証明書の国籍問題を解決してあげたいというご希望で
 すが、私どもも5年前の設立以来、この問題の解決に取り組んでいます。今春には住
 民票に「中華人民共和国台湾省」と記されていることが発覚しています。これは日本
 が訂正すべき、日本の問題です。どうぞご協力をお願いします。    (編集部)


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