た本ですが、そうだったのか、と台湾について考えました。
日本支配を受けた一時期のことを感謝をもって思っていてくれる国は、確かに台湾し
かないでしょう。私は李登輝さんが好きで、この本を借りて読んでみただけですが、李
登輝さんたちが、当時の日本人を「勤勉で正直で約束を守るなど日本の精神は素晴らし
かった」と言ってくれています。昔の日本人でこんなに海外で感謝されている方がいた
ことにうれしくなった文章でした。
このような日本人はまだまだ多いはずですが、特に2度の経済発展(30年代、90年代)
で利益だけを追求する品のない企業家ばかりが目立ってしまう昨今です。彼らは若者の
将来を犠牲にして膨大な数のワーキングプアを巷に生じしめています。憂慮すべきこと
です。
私の父は1年半ほど前に88歳で亡くなりました。20歳から7年間、満州、大陸(湖南省)
の戦地に赴きました。確か李登輝さんとも同じような世代だったのではないでしょうか。
以下は、私が地元紙に投稿(掲載)した拙文です。
李登輝さんが言われるように、既に中華民国の再興というより、台湾共和国の独立の
方が現実的に好ましい選択なのでしょう、「このまま」よりは。李登輝さんが再度、来
日され「爆発されるような笑顔」を見せていただけることを期待しています。
まとまらない話で恐縮です。(8月16日)
●産経新聞の台北支局長を2年ほど務められた杉江光弘氏の『知っていそうで知らない
台湾』は7年前の平成13年に出された本です。2000年の総統選挙前後のことを、台湾
と日本の歴史的関係をまぶしてまとめたスティディな内容だったという印象がありま
す。杉江さんはすでに記者を引退して郷里の岐阜に帰られていますが、いまだに台湾
のことは気に掛かるそうです。 (編集部)
チャイニーズタイペイの苦悩(前橋市 飯野己子男 47歳 会社員)
【8月1日 上毛新聞「ひろば」】
スポーツの国際大会になるとチャイニーズタイペイという名を聞くと思う。台湾(中
華民国)のことである。現在の中国政府は台湾を含めて「一つの中国」を主張するが現
中国とは異なる。この国は中華人民共和国と微妙な関係にある。このような形になって
しまったのは第二次大戦が大きく関係する。終戦処理があいまいになったばかりに、こ
の状態ができた。台湾は清朝の台湾省だった時期、日本領土だった時期があり、日本の
敗戦は海外領土の放棄という形をとったから、どの国に領土を返還するというハッキリ
した法的処理ができなかった。台湾をどこの国に返還したか。あえて言えば米国政府へ
の暫定統治にゆだねることとなったはずだ。
来る八月のオリンピックの中継で、この国名を聞いたら自国の国旗でないオリンピッ
ク用国旗で出場しなければならない台湾の選手の悩みを考えて欲しいと思う。国という
枠組みさえ不安定な人は世界に多くいる。
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