【祝】 鳥取県の若桜鉄道が観光トロッコ運行の台湾糖業と「観光連携協定」を締結

日本と台湾の鉄道連携は多い。

1986年1月に大井川鐵道と阿里山森林鉄道が「姉妹鉄道」を締結して以来、昨年(2025年)8月にJR九州と台湾鉄路が「協力覚書」を結んだことで60件にも及ぶ。

来る1月23日、鳥取県の八頭町(やずちょう)から若桜町(わかさちょう)を走る若桜(わかさ)鉄道は、台湾で観光トロッコ列車を運行する台湾糖業有限公司と「観光連携協定」を締結する。

今年最初の日台鉄道提携となる。

なお、若桜鉄道の終点の若桜駅は2020年1月16日、新竹県の内湾駅と「姉妹駅協定」を締結しており、それが縁となって、若桜町は翌年(2021年)12月21日に台湾の新竹県横山郷と友好交流協定を締結している。

ちなみに、昨年の日台鉄道提携は下記の6件が結ばれている。

1)2月14日、江ノ島電鉄、京福電気鉄道と高雄メトロが「観光マーケティング提携協議書」を締結。

2)3月12日 JR四国と台北メトロが「友好協定」を締結。

3)3月12日 JR四国の松山駅と台北メトロの松山駅が「姉妹駅協定」を締結。

4)5月29日 京阪ホールディングスと台北メトロが「友好連携協定」を締結。

5)5月30日 京阪ホールディングスと高雄メトロが「友好連携協定」を締結。

6)8月19日 JR九州と台湾鉄路が「協力覚書」を締結。


若鉄が台湾で観光トロッコ列車運行の精糖会社と協定 相互の観光客誘致へ【日本海新聞:2026年1月18日】 https://www.nnn.co.jp/articles/-/673728?gsign=yes

八頭、若桜両町を走る第三セクターの若桜鉄道は、台湾で観光トロッコ列車を運行する精糖会社と23日に観光連携協定を結ぶ。

観光列車を運行する地方の鉄道同士が連携。

それぞれのファンを相互に呼び込むことで利用客を増やし、路線の魅力を世界に発信していく。

(竹本直斗)

若桜鉄道が海外の鉄道会社と協定を結ぶのは初めて。

全国的には肥薩おれんじ鉄道(熊本県)や青い森鉄道(青森県)が台湾鉄路公司と姉妹鉄道協定を結んでいるが、日本の鉄道会社と精糖会社との協定は珍しい。

若桜鉄道は、コロナ収束後から台湾の旅行会社「可楽旅遊」の訪日ツアーの立ち寄り先に組み込まれている。

現在は台湾の別の旅行会社からも打診があるなど、訪日需要を取り込みつつある。

同社は台湾からの旅行客をさらに誘致するため、台湾の精糖会社と観光協定を結ぶことにした。

協定を結ぶのは台南市の精糖会社「台湾糖業有限公司」。

同社は1990年ごろまで稼働していた製糖工場や製紙工場の跡地を公園に改修し、観光施設として開放している。

公園内にはかつてサトウキビの運搬や人員の輸送用に整備された線路が残っており、現在は観光用トロッコ列車が走っている。

路線の一つ、旧新港東線には46年に建設された木造の烏樹林駅がある。

歴史的価値のある駅舎や鉄道施設を保存したいと考えた台南芸術大の教授が、知人を介して若桜鉄道の取り組みを知り、両社に協定締結を提案した。

協定書の調印式は同駅で23日に行われる。

締結後は、若桜鉄道で利用した一日フリー乗車券を烏樹林駅に持って行くと、トロッコ列車の乗車券と無料で交換できるようになる。

台湾で使用した乗車券も若桜鉄道のフリー乗車券と交換される。

ホームページや交流サイト(SNS)による情報発信も相互に行う。

交流を深めるため、今夏ごろには若桜鉄道の各駅ごとに住民で組織している「守る会」から参加者を募り、現地を訪れることも検討している。

同社の矢部雅彦専務は「両社で鉄道施設を大切に守っていく気持ちを共有しながら、相互に観光客を増やせるような取り組みに努めたい」と話した。

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