【祝】 日本台湾交流協会が小笠原欣幸氏や平野久美子さんなど1団体3個人を表彰

日本台湾交流協会は「日本台湾交流協会表彰」を2018年(平成30年)12月に制定し、同協会の活動に協力し、特に推奨するに値する顕著な貢献及び善行を行ったと認められる個人又は団体を表彰しています。

去る3月22日、令和5年度の「日本台湾交流協会表彰」を東京・六本木の日本台湾交流協会本部で行い、1団体(日本順益台湾原住民研究会 会長:笠原政治氏)、3個人(ノンフィクション作家の平野久美子さん、東京外語大学名誉教授の小笠原欣幸氏、中央通信社東京特派員の楊明珠さん)が表彰され、谷崎泰明・理事長から表彰状が手渡されました。

日本台湾交流協会のホームページにはまだ今年度の「日本台湾交流協会表彰」についてのレポートは掲載されていませんが、谷崎理事長は1団体3個人について下記のように功績を讃えたそうです。

日本順益台湾原住民研究会は、文化人類学や言語学、歴史学、考古学など多様な分野の研究者が参加し、台湾の先住民研究が進むだけでなく、日台の学術交流促進に寄与している功績。

平野久美子さんは、『牡丹社事件 マブイの行方─日本と台湾、それぞれの和解』などの著書を通じて台湾の魅力や台日交流に甚大な影響を及ぼしている功績。

小笠原欣幸氏は、台湾の総統選挙や立法委員選挙において予想が正確であり、その分析方法は学術的に後進へ影響を与えている功績。

楊明珠さんは、楊記者の記事を通じて多くの日本の政治、経済、文化、社会などさまざまな情報が台湾に紹介され、日本と台湾の距離を近づけることに努力した功績。

心から祝意を表し、中央通信社の記事をご紹介します。

なお、制度発足後、初の表彰は2020年1月31日に行われ、2団体1個人(日本台湾学会、日華青少年交流協会、檜山幸夫・中京大学名誉教授)が表彰されました。

また、これまで団体は日本台湾学会や京都橘高等学校吹奏楽部など5団体、個人は、下村作次郎・天理大学名誉教授、春山明哲・早稲田大学台湾研究所招聘研究員、片倉佳史・武蔵野大学客員教授、趙中正・全日本台湾連合会会長など15人が表彰されました。


相互理解や友好親善に貢献 日本の対台湾窓口機関、1団体と3人を表彰【中央通信社:2024年3月24日】https://japan.focustaiwan.tw/society/202403220002

(東京中央社)日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会は21日、台日関係の相互理解や友好親善に貢献したとして、台湾の政治に詳しい東京外国語大学の小笠原欣幸名誉教授や中央社の楊明珠(ようめいしゅ)東京特派員ら1団体と3人を表彰した。

日本台湾交流協会表彰は2018年から行われており、今回で5回目。

今年度は小笠原氏や楊特派員の他、台湾原住民(先住民)関連の研究者でつくる日本順益台湾原住民研究会、台湾に関する多くの著書を持つ作家の平野久美子氏が表彰を受けた。

表彰式は東京・六本木の同協会東京本部で開かれ、谷崎泰明理事長が表彰状を手渡した。

谷崎氏は、日本順益台湾原住民研究会には文化人類学や言語学、歴史学、考古学など多様な分野の研究者が参加していると説明。

先住民研究が進むだけでなく、台日全体の学術交流促進に寄与しているとたたえた。

また小笠原氏については「選挙予想の神様」と紹介。

予想の正確さの他、分析方法は学術的に後進へ影響を与えているとし、今後のさらなる活躍に期待を寄せた。

平野氏は著書を通じて台湾の魅力や台日交流に「甚大な影響を及ぼしている」とした。

楊特派員については、同氏を通じて多くの日本の政治、経済、文化、社会などさまざまな情報が台湾に紹介されているとし、日本と台湾の距離を近づけることに努力したとして感謝を示した。

小笠原氏は「台湾情勢は厳しくなっている」としながらも「台湾アイデンティティーが広がった台湾はしっかりとこの先も今の体制を維持できると思う」との見方を示し、分析をした上で日本や世界各国に発信していきたいと今後の研究に意欲を見せた。

楊特派員は「表彰されることは私一人の力だけではなく、みんなの力」として感謝を表明。

自身の名前と掛けて、日本と台湾は輝きを放つ「明珠」だとし「これからもその輝きを失わせないように(情報を)発信する」と語った。

(戴雅真/編集:齊藤啓介)


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